創元推理文庫<br> 不良少女

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創元推理文庫
不良少女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488459093
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

金欠のためあちこちから探偵業のアルバイトを引き受け糊口をしのぐ、俺・柚木草平。吉島冴子の従姪に届いた不審な手紙を調査する「秋の手紙」。深夜に出会った金髪の美少女が巻き込まれた事件を描く「不良少女」。飲み屋で意気投合した美女からの仕事「スペインの海」。四件の憂鬱なアルバイトの顛末と柚木自筆のエッセイを収録した、ファン待望の連作短編集。

著者等紹介

樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年群馬県生まれ。國學院大學文学部中退後、劇団員、業界紙記者などの職業を経て、1988年『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。1990年『風少女』で第103回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

25
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/09/post-240ddd.html2019/09/17

ぶんぶん

23
【図書館】柚木草平シリーズの短編集。 全体的にあっさりとしているが、ちょいと捻ったところが良い。 相変わらずの女好きだが、一本心情を持っているのが良い。 短編集だけに、深入りしていないのも良い。 今回はアルバイトに専念しているが、それだけで終わらないのが草平の面目躍如、ほろが無しい結末が待っている。 「杉江松恋」の描く、女性遍歴がまとめてあるのが一興を誘う。 これで柚木草平シリーズの初期シリーズが終わり、6年後に書かれた「捨て猫という名の猫」を待つ事になる。 草平シリーズの文体が良いよなあ・・・2021/10/18

ジロリン

19
割と結末がすっきりしないこのシリーズでは、短編集は「すっきりしない気分」が蓄積して、ちょっとモヤモヤする。まぁ、それだけ主人公・柚木の、女性のくどき文句のバリエーションが楽しめる、というものです。 あと、女性とナニゴトかがあったシーンは、仄めかす程度にして、実際の「行為」の描写はしないほうが、やっぱりこのシリーズらしいよなぁ…と表題作を読んで思いました。何故かわからんけど(笑)2015/03/15

nemuro

17
樋口有介は大好きな作家の一人で、新作を見付けると即購入(正しくは「文庫化された」との前置きが付きますが)、又は借りています。特に<柚木草平シリーズ>は、ほぼ全作品を読了、のはず。本書には、表題作をはじめとする四短篇と、草平自身による「名探偵の自筆調書」(「けっして樋口有介の自白調書ではありません」とのこと)一篇を収録。さらに巻末には、「解説」の杉江松恋氏いわく“お暇な方向け”の「本シリーズに登場する女性キャラクターリスト」が付いており、草平の好みの女性を振り返ることも出来て、かなり楽しめました。2012/06/21

しろ

13
☆6 短編集で4編あるとはいえ、柚木草平はこの一冊で何人の美人とお近づきになっているんだか…。相変わらずだけど、短編にして淡々と見ていくと改めて思い知らされる(笑)。この一冊は、そんな柚木と女性を見るのと、柚木の気障な台詞を楽しむべき。展開とかはもう、あんま気にしなくてもいいかもしれない。僕自身、とりあえず柚木が見られればいいや、と思っているし。最後に柚木の「自筆調書」もあって必読!柚木は女性ひとり一人に真摯に関わりすぎるから、女たらしたりえるのかも。2012/08/31

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