出版社内容情報
とても年をとった犬のセルコは、お百姓の家から追い出されてしまいます。セルコが野原をうろついているとオオカミに出会い……。ユーモアいっぱいの犬とオオカミの友情物語。
＜読んであげるなら＞３才から
＜自分で読むなら＞小学低学年から
著者等紹介
内田莉莎子［ウチダリサコ］
東京に生まれる。早稲田大学露文科卒業。１９６４年、ポーランドに留学した。数々の外国児童文学・昔話・絵本を翻訳、紹介。主な訳書に、『てぶくろ』『おおきなかぶ』『ピーターラビットのてがみの本』『ロシアの昔話』『なんでも見える鏡』『マーシャとくま』『しずくのぼうけん』『でてこいミルク！』『きつねものがたり』『ベーロチカとタマーロチカのおはなし』『まほうのたいこ』『わらのうし』（以上福武館書店）など多数ある
ゴルディチューク，ワレンチン［Ｇｏｒｄｉｙｃｈｕｋ，Ｖａｌｅｎｔｉｎ］
１９４７年、ウクライナの首都キエフに生まれる。国立キエフ芸術大学で学んだ後、ソ連芸術アカデミーの創作アトリエで学ぶ。著名な芸術家、デレグース、キーブリク、カシヤンらに師事した。ウクライナ内外の多くの展覧会に出品し、高い評価を得る。モスクワとキエフの出版社で挿絵などを多数手がける。作品はモスクワのトレチャコフ美術館、キエフのナショナル美術館、歴史博物館および欧米の数々のコレクションに所蔵されている。日本での絵本の仕事に『わらのうし』（福音館書店）がある。キエフ在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルピナスさん
61
【11月24日午後休を利用して念願の国際子ども図書館へ!】2冊目。ウクライナの昔話。テレビで見るウクライナ東部の破壊されてしまった町の光景があまりに悲しく灰色で色を失った印象でしたが、この絵本を読んで、農村の様子、豊かな自然等、いきいきとした動物を含む日常が目に浮かび、私の頭の中のウクライナの印象が希望ある姿に塗り替えられた感じです。他の方のレビューにあるように「泣いた赤鬼」に導入は似ていますが、最後はあっけらかんとしていてこれも面白し。文化の違いは物語の展開にも出るものですね。2022/11/24
chiaki
46
ウクライナの昔ばなし。役立たずだとお百姓に追い出された老犬セルコはおおかみと出会いもう一度家に帰れるように手を貸してもらいます。おおかみの知恵のおかげで無事に家に帰り、命の恩人と大切にされるようになったセルコは、おおかみへの恩返しを計画、結婚式のお祝いの場におおかみを誘います。セルコがおおかみを“きょうだい”と呼ぶのが可笑しい♡2匹が最後まで仲のいい兄弟でよかった〰♡2021/02/18
みつばちい
25
犬のセルコが老いぼれて捨てられそうになり、オオカミが知恵で助けてくれて、、？ どこかでこの昔話読んだことがある。結末が少し違った記憶があるが。2020/10/04
ひ ほ
24
ウクライナの昔話。セルコがまたおいだされなくてよかった。2022/05/05
いろ
20
1人で11月ワンワン犬絵本祭♪開催しました＾＾ おいぼれを理由に追い出された犬を家に戻れるよう助けた狼。恩返しに飼主娘の結婚パーティ会場に狼を招待する犬。狼の歌場面に笑った。人々から見て，犬セルコが狼を追い出した形に見えたのかな？ 夫は「狼が最後まで悪役じゃないところが新鮮だった。」 ９歳男児は無感想だったけど，昔話なので，惹きつける力は大きかった気がする。ウクライナのお話。枯葉色で民族衣装が異国情緒ある素敵な絵。人間の顔はちょっぴり独特だけどw2017/11/30
