出版社内容情報
浮浪児のハックと逃亡奴隷のジムが自由州をめざして、ミシシッピ川を筏に乗って下る。辺境時代のアメリカの大自然と社会を背景に、自在に生きるハックの姿がユーモラスに描かれる。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
varietasdelect
2
すごかった!本当にすごかった!はじめの一歩が真に偉大な一歩だったんだなあ。筏の上で寝転んで満天の星を見上げるときのこみあげるような自由と寂しさが、独りで本を読むときの気持ちにシンクロしたりしました。E.W.ケンブルの挿絵が豊富に収録されているのもよかった。訳もとても読みやすい。せっかくのいいムードをぶちこわすトムが売れっ子放送作家っぽくて、すごくイヤだったのだけれど、角川文庫の大久保博あとがきを読んで、納得した!マーク・トウェインの企み、想定外過ぎました。2012/01/15
のん@絵本童話専門
1
トムソーヤーと比べて驚くほど読みやすいことに驚き!同じ訳者だしどの出版社のもそうなので、おそらく原書での書かれ方が違うのだろうと思う。その上で、光文社古典新訳シリーズと岩波少年文庫とどれを読むか悩んだ。1番田舎っぺで舌っ足らずな方言が味わい深いのはこちら。岩波少年文庫はゴシック体&現代語で意味がさっと読んで正確に取れるが、こちらは明朝体で、困りこそしないが訳もやや取りにくい。光文社は現代語だが改行少なく文字がぎゅっと詰まっている。2024/03/11
漣夕泳
0
トムソーヤは読めなかったんだけど、これはめっちゃはまった。まぁそういうときもあるよね。
ロッタ
0
うーん、トムも読みにくかったけど、こちらもまた読みにくい。 背景のミシシッピ川の距離感が分からず、コレって何日かかってるの?と疑問がいっぱい。 でも、その中でペラペラと嘘八百並べ立てるハックと悪党どもの珍道中が面白く、ようやく話の波に乗れてきた。2021/06/18