出版社内容情報
こんは、おばあちゃんが作ったキツネのぬいぐるみ。ある日なかよしのあきとふたりで、おばあちゃんに会いに行くことになりましたが……。幼い子の心をとりこにする魅力あふれる絵本。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
295
長男に購入した10数年前からのお気に入り。こんとあきのお互いを思うやさしさ。いつも読みながら他人を思いやるやさしい心をもって育ってほしい、と願っています。2011/07/07
旅するランナー
246
林明子「こんとあき」エスキース展@MARUZEN梅田店にて。あき(少女)とこん(キツネのぬいぐるみ)による旅。電車ではぐれたり、犬に連れ去られたり、苦難が待ち構えています。あきとこん、頑張れ! 物語の背景にある寂しさも感じられ、心が苦しくなってきます。ぬいぐるみとおしゃべりし、物語を作っていた、自分の子供時代も思い出します。2022/12/30
らったった
177
久し振りの絵本。こういう絵が好きです(^^)心温まる感じがします。さりげなく、互いが互いを支え合う、そして目的地にたどり着く。絵本にはよくある、鉄板のような話なのですが、心を掴んで離さない。それにしてもいい絵本です。もっと読まなきゃですね(*^^*)2016/11/24
AKIKO-WILL
174
読みたいと思っていた絵本!キツネのぬいぐるみのコン!赤ちゃんができるからとさきゅうのまちにいるおばあさんから贈られたコンは、赤ちゃんのあきのそばでずっと一緒に居たのですが、コンの腕がとれそうになったので幼稚園くらいになったあきとコンでさきゅうのまちにいるおばあさんの所に行くお話。コンは逞しいようで頼りなく、あきも不安ながらもコンについていく。2人?1匹と1人で一人前な関係がとても良かった。コンの大丈夫。大丈夫。が1番怪しいけど、可愛かったです。この絵本は手元に置いておきたいな。2016/04/06
のっち♬
165
あきはきつねのぬいぐるみのこんをなおしてもらうために一緒におばあちゃんの元へ向かう。人と会話し、切符を持ち、駅弁を食べ、車掌に包帯を巻かれるこん。シュールな光景に日常感と生命力を注ぐ端正で温和な作画は作者の真骨頂。彼女の実家鳥取をモデルにした砂丘のパノラマはディテール追求が抜きん出ており、背景の夕陽が二人の絆とそこはかとない切なさを演出する。次第に保護者役が逆転する中で繰り返されるこんの「だいじょうぶ、だいじょうぶ」━成長する子供へ伝える側になった大人の心にも染み渡る、この上なく切実で愛らしい冒険成長譚。2023/02/07