出版社内容情報
ロンドンから田舎に移り住んだ4人の子どもたちが、砂の中に棲んでいるサミアドという不思議な妖精に出会い、その魔法の力で、空を飛んだり、巨人になったりする冒険物語。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
127
ジジイの私にとっても楽しい話でした。砂の妖精というからかわいらしい姿を想像していたのですが、ちっちゃな怪物ですね。4人の子供たちが砂から掘り出して、願い事をかなえてもらうのですが、それがどこかちょっとずれている感じで。そのような話がいくつか納められていて子供向けながら最近にはない楽しい話でした。2017/03/13
シエロ
5
新しい家の庭で4人の兄妹達が出会った妖精サミアド。見た目はおとぎ話に出てくるような妖精とは異なるけれど、一日一つ願いを叶えてくれる。外見を変えたり、お金を得たり、翼を得て空を飛んだり。夕方までの魔法を存分に味わうものの、毎回トラブルに見舞われる。次こそはまともなお願いをと心に誓うが…。「家族がいつまでも仲良くいられるようにお願いしよう」という提案に他の子が「それは自分達で努力できるでしょう」とすぐさま返答していて、無邪気な子どもらしさの中に他では変えられない愛情を既に持ち合わせているのだと感じた。2020/09/15
なめこ
1
昔から福音館が好き、石井桃子さんの翻訳が好き。この本は初めて読んだけど、慣れ親しんだ装丁と文章、やっぱり良い。妖精がやけに人間くさくて笑ってしまう。2016/04/24
Нелли(ネリ)
1
この話何かに似てるなと思ったら、あれだ。ドラえもん。2014/06/03
misa
1
ティンカー・ベルのような妖精のイメージからはかけ離れた、見にくくて性格も良いとは言えない妖精サミアドと、美化されていない、どこにでもいる普通の子供たちの物語。