出版社内容情報
人間の背丈が15センチほどの小人国。一方、20メートルを越える巨人の国。ガリヴァーの数奇な運命が繰り広げる数々の冒険を、約100枚の原書のさし絵を完全復刻しておとどけします。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
目次
第1篇 リリパット(小人国)への航海
第2篇 ブロブディンナグ(大人国)への航海
第3篇 ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブ、および日本への航海
第4篇 フウイヌム(馬の国)への航海
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
植田 和昭
21
ブロックの挿絵約100点が素晴らしいです。小学校の学級文庫で、初めて読んだ本書は衝撃を受けました。27歳の時の読んで改めて思いを新たにし、52歳で再読。54歳で完訳版で読んでまた感動しました。スイフトの全編にわたる人類の人間性の徹底的な全否定。反証することができるでしょうか。文学の金字塔です。ロビンソンクルーソーも素晴らしいが、イギリス文学の傑作です。これ以上の文学はないと思うので今回読めて満足です。このシリーズ完訳なので読んでみたいですが、ちょっと難しいようです。残念だなあ。2021/03/13
ドラマチックガス
9
返さなければならないのでかなり流し読み。「読み終わった」というのには少しはばかられるレベル。それぞれの国の社会背景を丹念に描いていることにびっくり。世界史で痛烈な社会風刺の本と紹介されていた意味がようやくわかった。日本の記述は思っていた以上にあっさりだった。面白かったかどうかでいえば、いまいち。あまり読み進む気にはならなかった。子どもの頃手に取ったとして、最後まで読んだかといえば、少し怪しいかな。2023/05/26
あわせ味噌
4
★5図。単なる児童書を超える本でした。これは大人がじっくり向き合うべき本です。名作です。2022/02/24
阿部
1
4つの島をめぐる、本来のボリュームのがリヴァー旅行記。最初のふたつの島では振り回し、振り回されていたガリバーが、観察者にまわる3つ目の島、感銘を受けて人生を変えてしまう4つ目の島。たしかに冒険譚として描くには後半の島は難儀だけど、その分読書体験としてはやりがいがあった。「解釈」をしないと受け取りきれない、そんな後半だった。2022/09/02
くじら
1
ガリヴァーが小人の国だけでなく巨人の国や空飛ぶ島へも行ったことは知ってたけど、風刺小説としても有名だとは知らなかった。初めてまともに読んだ。あれだけ世の中を批判してよく出版できたもんだ。けっこう考えさせられた。読了後はすっかりガリヴァーに感化され、私も馬のように生きようと思ったw2012/06/20