出版社内容情報
ライオンが大好きな男の子アンディの目の前に、ほんもののライオンがとびだしてきました。さあ、たいへん! でもアンディは平気です。ライオンはアンディの親友だったのです。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
278
文も絵もジェームズ・ドーハーティ。お話はいたってシンプルで、アンディの夢想なのか絵本の中に同期したのか、いずれともとれるところが、いわばミソ。絵は黒の強い描線にオレンジの彩色を施した2色刷り。アンディの動きもライオンも大きくデフォルメされている。人物像も絵柄も古い感じがするが、なにしろ本書の出版は1938年のこと。古き良きアメリカの姿をとどめている。この頃のアメリカは様々な意味において意欲と活力に溢れていたのである。2023/07/24
seri
62
赤毛のアン展で村岡花子さん翻訳作品ってことを知って手に取りました。白黒と土の色だけで描かれた躍動感あふれる絵、リズムよい文章がわくわくを増長してくれます。アメリカらしさ、を感じさせてくれます。ライオンに夢中になるアンディのいきいきした姿。ライオンとの絆。ライオンの力強さ。お互いを思いやる心。「しんせつをわすれなかったおはなし」副題のとおりの素敵なストーリーでした。憧れから実感のこもった感情に変わっていく、その変化も素晴らしかった。時代を感じさせない素敵な絵本です。2014/06/10
chiaki
35
寝ても覚めてもライオンのことが頭から離れないアンディ少年が、ついに本物のライオンに出くわして…!図書館で借りた本を読みふけるアンディが可愛いと、次女がすごく気に入ってくれました。躍動感あふれる絵も、ちょっとハラハラさせられるストーリーも魅力的。まだ幼いわが子に村岡花子さんの訳に触れさせてあげられる幸せと満足感!2023/01/17
gtn
29
強い者と仲良しという無邪気な誇り。歳を重ねるにつれ、それが優越感にならなければいいが。アメリカの物語なだけに心配。2021/11/20
りずみぃ
28
絵の躍動感が凄い。平面なのに3Dの迫力。2016/02/09