内容説明
私たちのまわりには、解決しなければならないさまざまな問題であふれている。日常生活の些細なことから、仕事で意識せずに行っている意思決定とそれに基づいた行動までが「問題」につながっている。本書は、このような問題を解決するための画期的なノウハウであるIDEAL法を解説したものである。
目次
第1章 問題解決のために「何をすべきか」
第2章 問題解決能力を向上させるIDEAL法
第3章 効率的な問題解決に役立つ記憶テクニック
第4章 問題を理解していないと解決はありえない
第5章 知的批評精神が問題解決能力を高める
第6章 創造性の高い解決策をどう見いだすか
第7章 アイディアを効果的に伝えるコミュニケーション術
第8章 問題解決能力はいくらでも高めることができる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ささずし
1
頭の使い方よくわかった。小学生くらいから、知っといた方がいい、頭の使い方。2018/06/15
滑車
0
初版(1984)の訳であり、手元にある第2版(1993)とはところどころ(大幅に?)中身が違う模様。訳文というか日本語にあやしいところはあるが、邦訳で読めるのはありがたい。記憶術、理解、批判的思考、創造性などもりだくさんだが、全体としてのまとまりが見えにくい。本書の中心アイデアであるIDEALフレームワークは考え方として目新しいものではないけれども、あたりまえの構造を改めて取り出してみることで初めて問題解決プロセスに意識的になれるというか。2017/11/16
ぶんもう
0
本書はキケロやクインティリアヌスが大成した古代弁論術の5部門「発想、配置、措辞、記憶、演示」の中でも、配置以外を網羅し、問題解決法として復権させる試みである。問題認識(Identify)、問題定義(Define)、解決策の探求(Explore)、解決策の実行(Act)、結果の評価(Look)の5段階プロセスの頭文字から名付けられたIDEAL法は、プロセスを何度も循環させることを求める。練習問題が用意されており、問題解決の実践も可能だ。本書のアイデアは読書猿『アイデア大全』『問題解決大全』に受け継がれる。2020/02/12
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