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内容説明
エデンはベン・ツーメイのことをかすかに覚えていた。おとなたちに連れられて発掘現場で遊んでいた少年。アナサジの絵文字発見のきっかけをつくり、エデンの母、トレヴォイ教授のお気に入りになった。エデンはベンがうらやましくてたまらなかった。教授は娘をかえりみることなく、寄宿学校に追いやり、手紙ひとつ送ってこなかったのだから。それが突然、カメラを持って同行しろだの、ベン・ツーメイに知らせろだの…。涸れ谷でたき火をしながら、エデンは涙ぐんでいた。暗がりからベン・ツーメイが現れたとき、エデンは困惑した。嗚咽を聞かれたかもしれない。成長したベンは笑顔の美しいナヴァホ族の青年になっていた。