- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
すばらしい景色だ―見渡す限り一面のグラジオラス畑。ペニーは車を降り、フェンスの中に入り込んだ。不法侵入だけれど、近づいて見るだけの価値はある。「動くな」突然、背後で脅しつけるような声がした。ゆっくり振り向くと、体格のいい長身の男が銃を構えていた。ペニーが思わず恐怖の声をもらした瞬間、男が銃を発射した。身を伏せ、すぐに立ち上がって逃げ出したが、足首を痛めて草の上に倒れ込んだ。撃たないで…。哀願する彼女の前に、男は今撃った蛇の死骸を放り出した。憎らしいほど堂々とした南部男をにらみつけたペニーは、同時に胸苦しい欲望に全身が熱くうずくのを感じていた。