内容説明
宇宙開発の分野はこれまで政府が主導していたが、今、民間企業がイニシアティブをとった「ビジネス」として急速に生まれ変わりつつある。そして、「宇宙ベンチャー」と呼べる民間ベンチャー企業がこの流れを加速させている。転機となったのは二〇二一年。アメリカの起業家イーロン・マスク氏が創設したスペースXなど複数社が宇宙旅行を成功させたことで、この年は「民間宇宙ベンチャー元年」と称される。日本でも、スタートアップや宇宙系以外の大手企業が続々と参入している。なぜ、民間宇宙産業が活況を呈しているのか。ベンチャー・キャピタリストとJAXAのエンジニアが「宇宙ビジネスの展望」を綴る。
目次
第1章 宇宙ビジネス概観
第2章 3つの導線
第3章 3つの革新
第4章 宇宙ビジネスの注目8分野
第5章 政府事業から民間商業へ
第6章 スペースXが「宇宙ベンチャーの雄」となりえた理由
第7章 高い株価
第8章 動く日本
第9章 リスクとどう向き合うか
著者等紹介
小松伸多佳[コマツノブタカ]
1965年東京都生まれ。’89年早稲田大学政治経済学部卒業後、(株)野村総合研究所入社。主任研究員。国際公認投資アナリスト。2005年に独立し、我が国初の有限責任事業組合(LLP)形態のベンチャー・キャピタルを設立。現在、イノベーション・エンジン(株)ベンチャー・パートナー。キャピタリストとして宇宙分野の投資を担当。企業並びに業界団体外部役員等兼務。ほかに、JAXA(宇宙航空研究開発機構)客員、内閣府規制改革会議参考人、高齢障害求職者雇用支援機構委員、関東ニュービジネス協議会部会長ほか、各種業界団体、政府関係機関委員等を歴任
後藤大亮[ゴトウダイスケ]
1976年京都府生まれ。’01年大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了後、宇宙開発事業団、のちのJAXA(宇宙航空研究開発機構)にて推進系の研究や衛星、探査機、ロケットの開発・運用に従事。主任研究開発員。データ中継技術衛星「こだま」、月周回衛星「かぐや」、超低高度衛星「つばめ」、小惑星探査機「はやぶさ2」、H3ロケットプロジェクト等の推進系技術、および推力1N、4N、50N等の姿勢制御用小型エンジン研究開発を担当。’11~’13年に内閣府総合科学技術会議事務局へ出向し宇宙、海洋、グリーンイノベーション分野科学技術を担当。’15年に国際宇宙大学スペーススタディーズプログラム参加。そのほか、JAXA-SSPS(宇宙太陽光発電システム)研究開発ロードマップ、日本航空宇宙学会宇宙ビジョン2050有人宇宙輸送分野とりまとめ、地球環境産業技術研究機構(RITE)ALPS-IVイノベーション・投資促進検討WG委員等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kk
リットン
Ujiro21
やす
gackkkey