内容説明
ソ連邦の解体、ウクライナ危機など数々の世界的危機を予見してきた欧州最高峰の知性が解説する世界の仕組み。
目次
第1章 概念
第2章 歴史
第3章 現在―2023年
第4章 商秩序の12の法則
第5章 2050年ごろ―3つの袋小路
第6章 2050年ごろ―3つの致命的な脅威
第7章 急旋回
結論 今の自分に何ができるのか
著者等紹介
アタリ,ジャック[アタリ,ジャック] [Attali,Jacques]
1943年アルジェリア生まれ。フランス国立行政学院(ENA)卒業、81年フランソワ・ミッテラン大統領顧問、91年欧州復興開発銀行の初代総裁などの、要職を歴任。政治・経済・文化に精通することから、ソ連の崩壊、金融危機の勃発やテロの脅威などを予測し、2016年の米大統領選挙におけるトランプの勝利など的中させた
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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特盛
27
評価3.5/5。元欧州復興開発銀行総裁、ミッテラン大統領顧問。大胆なタイトルで、過去を振り返れば世界は予測可能と言う。世界は心臓と中間と周縁を持つ形態の推移の歴史である。過去9形態があり、どの過程でも個人主義化、短期利益追求、不誠実化が行われてきた。もちろん権利拡大、寿命増などプラスも。バーチャル化した現在、将来は心臓なき形態になる可能性を示唆。気候、紛争、人工化を人類存続のリスクとして挙げる。未来は絶望的だ。国家にはもうコントロールできず、個人が意識変革行動するしかないと説く。2024/06/30
はやたろう
19
もう引き返せないところまで来た世界に向けた指南書。もうこれを読むと気候変動の回避は無理と思ってしまう。2050年の世界を、過去の歴史を踏まえて予測している。概ねは、他書と同様の見方。気候と同様に超紛争、人工化に対して、行動する必要を説く。今の世界各国の状況から急旋回できるのか?それに導く国、人はだれなのか?2024/04/27
鈴木拓
15
過去から現代に至る社会の変遷を分析し、そのことから2050年にどのような未来が待っているのかを予測する。散乱する問題の断片は知っていても、それに対して行動しなければ、近い未来に人類は滅びるかもしれない。予測できる滅び対して何もしないということは、ある意味では自殺ともとれる。私たちが直面し、今向かっているのはそうした未来であるのは間違いない。大切なことは行動すること。私自身が何をすべきかは明確だ。2024/03/09
スプリント
14
現代までの分析とそれをもとにした2050年の予測。 納得できるところもあればやや首をかしげる予測もあり。 25年後にどのような世界になっているのか楽しみです。2024/09/29
naotan
11
大胆な予測にまさか!と思いつつも、そのまさかが起こり得ることを、私達は近年の経験から知っている。 世界の危機に対して当事者意識を持つことから始めたい。2024/02/15
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- 和書
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