目次
現代社会における議論の意義
第1部 議論の論理と構造(古典的「議論」論;議論と論争の一般理論;ソフィストリー)
第2部 議論の実際(生命権はいつ始まるか―議論の一般理論からする中絶論争の分析)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Petit
1
例文に出てくる単語などが古く時代を感じさせるが、古典三段論法からトゥールミンの「議論」論まで、論理を組み立てるということから、虚偽とは何かということまで、非常に簡潔かつ濃密な説明が展開されている。前書きと後書きは論理を学ぶ意義についての著者の考え方が記されており、我々が論理を習得することは民主主義を正常に働かせるための義務にすら近いものであると教えられる。何度も読み返し、正しい議論をするというのは勿論のこと、主張する側としてもされる側としても、ソフィストリーに流されないようにしていきたい。2017/09/11