内容説明
川は時代や地域を超えて、人類の歴史を流れてゆく―。古代文明の誕生から現代都市の水辺景観に至るまで、川が人間とどのような関わりをもってきたかを地理学の視点から考える。
目次
川と流域に対する地理学からの読み解き
古代文明の誕生に関わった河川と流域の広がり
ライン川、ドナウ川流域の都市の起源
利根川東遷、荒川西遷、大和川付け替え、木曽三川治水
愛知用水、明治用水、枝下用水、豊川用水の事業
カナダ、チェコ、日本における河川による木材輸送
農業、精米、杉線香、長石生産に利用された水車
製糸業、絹織物業、ガラ紡生産に利用された水車
セヴァーン川、ルール川、メリマック川流域の産業革命
テネシー川、庄川、黒部川、揖斐川の電源開発
富山、松江、柳川に見る水環境と都市構造の形成
ビルバオ、タンパ、ブリスベンの川と橋の歴史
引用文献一覧
図表一覧
人名・事項索引
地名・施設索引
著者等紹介
林上[ハヤシノボル]
1947年岐阜県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻、博士課程修了、文学博士。名古屋大学名誉教授、中部大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。