内容説明
神秘主義を議論の枠組みに、念仏、ズィクル、イエスの祈り等の比較考察を試み、教義・実践に共通する思想をあぶり出す。
目次
三大宗教は共鳴するか
第1部 神秘思想の比較(イスラームと仏教―神秘主義の対比の試み;親鸞の「自然」とエックハルトの「流れ」―本願の意義を追求するために;比較神秘思想の遺産と可能性;大乗仏教とイスラーム神秘思想の対比の可能性―井筒俊彦の東洋哲学の視座を道標として)
第2部 仏教とイスラームの対立・交流史(中央アジアにおけるイスラーム教徒の仏教理解―イスラーム初期を中心に;モンゴル帝国期の仏教とイスラーム―『集史』が伝える釈迦牟尼像;現代東南アジアにおける仏教とイスラーム―相互理解に向けた親和性創出の試みとその社会・政治的背景)
第3部 諸宗教の祈りと神秘思想(念仏思想の比較思想的考察;親鸞にいたる念仏思想の系譜と実践の展開;ズィクルと念仏―神仏の愛にゆだねる道;イエスの祈りと念仏―東方正教と中国浄土教における展開の比較)
著者等紹介
嵩満也[ダケミツヤ]
1958年生まれ。長崎県出身。龍谷大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。現在、龍谷大学国際学部教授。専門は宗教学・真宗学
佐野東生[サノトウセイ]
1965年生まれ。静岡県出身。ハーヴァード大学大学院中東地域研究修士課程修了。慶應義塾大学大学院博士後期課程修了。博士(法学)(龍谷大学)。現在、龍谷大学国際学部教授。専門はイスラーム地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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