内容説明
「社会と文化」「王権と宗教」「知識と学問」をテーマに15篇の論考によって示されるインド学の最前線。
目次
第1部 社会と文化(古代南インドのバラモン;『リグヴェーダ』における河川観;願望祭とヴェーダ期における社会秩序の維持;アーリヤ人の父系社会における身分制度形成―ヴェーダ文献に見えるその一側面)
第2部 王権と宗教(王座とブラフマン神―『カウシータキ・ウパニシャッド』第一章をめぐって;古代インドの“法”の世界;「転輪王」観念の展開―ヴェーダ、仏典、叙事詩の比較;仏教と女神信仰の共存―タパ・サルダール仏教遺跡とハルシャの宗教政策;ジャイナ教のクシャトリヤ観)
第3部 知識と学問(ヴェーダ祭式を裏付ける「知識」―ブラフマニズムにおける哲学的傾向の源流;ウパニシャッドの誕生―『ジャイミニーヤ・ウパニシャッド・プラーフマナ』;ヴェーダ祭式とパーニニ文法学;正しい言葉遣いがもたらす功徳と繁栄―祭式世界と日常世界における知行;古代インドにおける語源学について;バラモンの学問分類―十四または十八の「知の居所」(vidya ̄sth ̄ana))
著者等紹介
藤井正人[フジイマサト]
1954年生まれ、大阪府出身。現在、京都大学名誉教授。ヘルシンキ大学アジア・アフリカ言語文化研究科博士課程修了。Ph.D.専門はインド学、ヴェーダ研究
手嶋英貴[テシマヒデキ]
1967年生まれ、東京都出身。現在、龍谷大学法学部教授。ベルリン自由大学インド文献学科修了。Dr.phil.専門はインド文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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