内容説明
キリスト教、仏教、イスラム教など、世界にはなぜいくつもの大宗教が存在するのか。それを信じる人々はなぜ互いに闘い、わかりあおうとしないのか。―『神は多くの名前をもつ』の著者が、人類最大の難問に挑み、文明の進むべき方向を指し示す。
目次
第1章 三つの論争
第2章 「何かを何かとして見る」と宗教的経験
第3章 宗教多元主義の哲学
第4章 宗教多元主義と絶対的主張
第5章 宗教の等級づけについて
第6章 相いれない相教的真理の主張について
第7章 相教多元主義の擁護
第8章 終末論的検証の再考
第9章 現在の未来の生命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひょ24
2
ついに読んだ。<神的実在>と<人間によって経験された神的実在>は分けて考えなくてはならない。これだけで,物凄い思考の転換である。しかし,この本が日本に出版されたのが90年という事実。宗教界の現状を見るとやはり受け入れがたい思想のようだ。だが,徐々に宗教間対話が行われ,意識的に繋がりを持ち出している。比叡山サミットで行われる各宗教,宗派の宗教者による平和の祈りに関する本をこの前読んだが,今になって感慨深くなる。 しかし, 正直読んでてよくわからない所だらけだった。ヒックさんに追いつきたいものだ。2018/04/19
-
- 電子書籍
- 元号