法蔵館文庫<br> 現代語訳 南海寄帰内法伝―七世紀インド仏教僧伽の日常生活

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法蔵館文庫
現代語訳 南海寄帰内法伝―七世紀インド仏教僧伽の日常生活

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  • サイズ 文庫判/ページ数 672p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784831826435
  • NDC分類 186.1
  • Cコード C1115

出版社内容情報

7世紀のインドの僧侶は何を食べ、どんな生活をしていたのか。671年、戒律を学ぶために海路によりインドに渡った唐の僧・義浄三蔵が、留学先ナーランダー寺での衣食住にわたる戒律の実態を報告した第一級史料の現代語訳、衝撃の文庫化。

 *

インドの僧侶が朝起きて、一番にすることは何か。
感染症対策万全な食事内容とその方法とは。
歯ブラシの使い方とは。
トイレのしかたとは。
私有財産の所有がほとんど許されない僧侶の遺産相続方法とは。
遠方から来た客人を、どのように接待すべきか。
葬式のきまりとは……。

 *

義浄が見たインドの戒律とは、自由を縛る「べからず集」と化した戒律とは大違い。過酷な気候と限られた時間のなかで、仏道の目的到達のために、あえてしなくてもよいものを省いていく経験則の集積であった。
『南海寄帰内法伝』は、義浄が、感嘆をもって、故郷の中国や、途中寄港した東南アジアの戒律と比較しながらまとめあげた、空前絶後のインド留学レポである。

内容説明

七世紀のインドの僧侶は何を食べ、どんな生活をしていたのか―。唐の僧・義浄は、六七一年、戒律を学ぶために海路で天竺(インド)へ。留学先のナーランダー寺院で、インドの気候に即した現実的で健康第一な戒律が実践されていることに驚く。朝起きて一番にすること、歯みがきの方法、トイレのきまり、衣の着方、感染症対策を考慮した食事作法、客人の接待方法、葬式のきまり等。本書は、中国や東南アジアの風習とも比較しながら、当時の衣食住にわたる戒律の実態を報告した、第一級のインド留学レポである。

目次

仏教通史―宇宙開闢から唐代まで
破夏非小―夏安居―雨期三ヵ月の合宿―を破っても僧伽内の地位の降下はない
対尊之儀―尊像・尊者に対するきまり
食座小床―食事は小さな椅子に腰掛けてとる
餐分浄触―食事には浄・不浄区別の原則がある
食罷去穢―食後に穢れを去る
水有二瓶―浄と不浄の二種類の水がある
晨旦観虫―朝、水中の虫を観察する
朝嚼歯木―朝には歯磨きをする
受斎軌則―お斎のきまり

著者等紹介

宮林昭彦[ミヤバヤシショウゲン]
1932年、長野県生まれ。1955年、大正大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。1978年、大正大学教授。1985~6年、大正大学より海外研修を命じられる。南方上座部仏教の戒律実態調査のため、タイ国バンコク市トンブリのワット・パクナム・パーシーチャロアンにて出家・得度、短期間の僧伽出家生活を実修。1997年、大正大学人間学部長を経て、2001年、大本山光明寺第百十二世法主就任。2014年、遷化

加藤栄司[カトウエイジ]
1948年、千葉県生まれ。1982年、大正大学大学院文学研究科宗教学専攻博士課程満期退学。1985~6年、前記タイ国バンコク市トンブリにての海外研修に同行。公益財団法人中村元東方研究所専任研究員。現在、天台宗圓宗寺住職(栃木県下都賀郡壬生町大字上稲葉)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

12
玄奘、法顕と並ぶ中国の留学僧義浄のインド、東南アジア体験記だが、「中国ときたら~」と今で言う「出羽守」のような言動が目立つ。現地の風習を紹介するというより中国仏教の批判を主眼とした書で、紹介される風習も仏教寺院でのものが大半。そこらへんの事情は巻末の解題で解説されている通りである。しかし中国でそうした風習が改変された事情に納得できるものもありそうなだけに、解題に言及されているようにこの書を読んだ中国の仏僧の反応や評価が気になるところである。2022/12/08

tokumei17794691

1
・7世紀のインド留学記とのことで購入。仏教の戒律の部分はよく分からぬが、インドの貴重な見聞録である。・焼身供養、あやしい薬の服用に「反対」には同意できるものの、やたらと中国仏教を批判する姿勢には、敵を作らなかったのか? また、留学帰りの「留学先至上主義」の自国批判はいつの時代でも、どこの国にもいるものだ。・訳者宮林氏が「解題に代えて」でフィードワークの重要性を強調していたが、図版なしでは衣の形、室内のしつらえ、食事などの作法が想像つかぬ。唐代中国人も、文章だけでどこまで想像し得たのか? 2025/03/06

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