内容説明
現在もわれわれが依拠する「自国像」「徳川思想像」は、19世紀後半に生成された言説を繰り返し「再生産」してきたものではなかったか?―戦後研究の徹底した総括と反省によって照らし出される、転換期の方法的視角。
目次
第1章 民衆宗教への眼差し―金光教を中心に
第2章 金光教の神観念とその変容
第3章 「病気」と「直し」の言説―赤沢文治・近代への路程
第4章 平田派国学者の「読書」とその言説
第5章 幕末国学の転回と佐藤信淵の思想―『天柱記』と『鎔造化育論』を中心に
第6章 明治初年の国学者の神秩序構想
第7章 「華夷」思想の解体と国学的「自己」像の生成
第8章 アジア主義の生成と転回―徳川思想史からの照射の試み
第9章 教派神道の成立―「宗教」という眼差しの成立と金光教
第10章 近代国史学の成立―「考証史学」を中心に
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