内容説明
バブル崩壊後20年以上にわたって低迷を続ける日本経済。エネルギー安定供給の不確実性、人口減少、高齢化、深刻な財政状況、経済の閉鎖性などの諸問題を抱える日本経済に復活・成長の可能性はあるのだろうか?本書は通商戦略に焦点を当て、処方箋を提示する。現在、日本経済にとって最も重要な通商戦略はTPPへの参加とRCEPの推進である。
目次
第1章 日本のFTA戦略とTPP
第2章 日本の対東アジア通商戦略
第3章 東アジア経済統合の新段階―日中韓経済連携の制度的収斂を求めて
第4章 日本の対外農業政策と今後の展開
第5章 サービス貿易等における日本の通商政策とその課題
第6章 貿易自由化交渉と人の移動をめぐる政策課題
第7章 エネルギー問題と通商政策
第8章 TPP、FTAAPの経済効果分析:Dynamic GTAPモデルによるシミュレーション
第9章 自由貿易をめぐる選好形成メカニズムとその国際比較―マイクロ・データを用いた実証分析
第10章 通商ルール定立の場としてのWTO―今後の可能性
著者等紹介
浦田秀次郎[ウラタシュウジロウ]
1950年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、スタンフォード大学経済学Ph.D.取得。世界銀行エコノミストを経て、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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