内容説明
20世紀社会主義崩壊後のロシア経済は、数字にみる限り一面では発展途上国化しつつあり、「移行と開発の経済学」の形成が急がれている。本書はその方向性と新パラダイムの展開について、グローバリゼーションの進展及びその対抗関係にある経路依存的アプローチに焦点をあて、従来の経済学及び社会科学体系を問い直す形で提起する力作である。
目次
1章 ソ連・東欧社会主義の崩壊と南北問題
2章 政治経済学の変遷と「移行と開発」へのアプローチ
3章 ソ連計画経済からロシア市場経済へ
4章 1990年代(~1998年)ロシア移行期経済の動向と実態
5章 開発政策の変遷とロシア移行期経済
6章 ロシアへの経済援助と開発政策
7章 市場経済化及び開発をめぐる認識の枠組みと課題
補章 21世紀ロシア移行期経済(1999年~)の現状と課題
著者等紹介
左治木吾郎[サジキゴロウ]
1947年、長野市に生まれる。1976年、青山学院大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。1981年、国際商科大学(現東京国際大学)助教授、86年教授、現在にいたる。この間、明治学院大学、中央大学、上智大学、青山学院大学講師、米国インディアナ大学客員研究員を歴任。(専攻)比較経済学、ロシア経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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