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内容説明
蒼い空を翔ける三色のライン。紫の少女―鳳/アゲハ。蒼の少女―乙/ツバメ。黄の少女―雛/ヒビナ。近未来のウィーン、ミリオポリスと呼ばれるその都には、あらゆる言葉が飛び交い、人々はさまざまな神を信じ、そして、くだらない争いに巻き込まれ命を落としていた。日常の間の中で―。そんな、混沌の中で生きる三人の少女たちがいた。機械化された身体を持ち、最新の官給品として、敵を貫く弾丸。「炎の妖精」たち。地下深く静かに流れていた泥流・テロが顕在化した時、三人の弾丸に、命令が下る。敵を貫け!破砕せよと。これは、天に唾をしながら、未来をあざけり、日々を生きる妖精と呼ばれた少女たちの物語。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
40
再読。ケルベロス遊撃小隊とは違う役割を担うMSS要撃小隊に属する3人の特甲少女達の物語。オイレンと比べてエログロ要素が薄く、ラノベらしさが強いのがこちらの特徴でしょうか。まぁ世界観は同じなので、空しさの残る結末なのは変わりませんが。話の展開や読みやすさ的にはこちらの方がとっつきやすいかなぁとは思うのでオイレンで一度挫折した方は、まずこれを読んでまたオイレンに戻るのがおすすめ。スプライトの中で一番好きなのはやっぱり鳳ですね。次巻も読む。2015/05/16
いおむ
29
面白かった!文体はオイレンで洗礼済みなのですんなりなじみました。鳳のお姉さんぷりがすごく良い(笑)飛翔シーンがまた気持ちイイ♪2017/11/16
マーム
21
MSS要撃小隊の隊員である鳳・乙・雛もなかなか個性的な少女たちです。3人の中では最年長の鳳(といっても15歳)の出す3択クイズから始まる各エピソード。このクイズは、作戦行動から無事に帰ってきて答えを聞くための約束の言葉。そして、もう一つ、おまじないの絆創膏。香り付き、手書きの星座の印付きのもの。それを作戦行動前に乙のほっぺと雛の鼻の頭に貼る鳳。かつて、チームメイトである螢と皇が鳳にしてくれたように。それにしても鳳の顔の海賊傷は痛々しく映るとともに、逆にチャーミングにも思えてくるのは何故でしょう。2011/02/24
KEI
20
購入。オイレンシュピーゲルに合わせて読了。オイレンと世界観、舞台を同じとした作品。とりあえず文章の違和感は皆無。二作品読んで思いましたが、記号は詠むな、考えるな、感じろのイメージ。オイレンよりラノベ色が強く、スプライト(妖精)ということでしっかりレーベルに合わせた作品を持ってきている。?巻にも期待。2010/10/13
ヤギ郎
14
姉妹編である『オイレンシュピーゲル』よりも、スプライトの方が好み。混沌とした近未来のウィーン「ミリオポリス」を舞台に機械化した少女たちが戦う物語。主要キャラの過去を明かしながら、世界観を描いている。オイレンを通過しているからか、こっちの方が読みやすい。イラストははいむらきよたか。2020/07/02