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内容説明
「こわい!鬼…鬼が…!」得体の知れない“影”たちが、匠たちに迫っていた。それらは器物だった。おびただしい数の古美術品に、昆虫のような細長い足が生えている。怯えて泣きじゃくる和泉を抱き寄せた菜々を、背に庇うように匠は立った。事の起こりは北の丸公園で瀕死の男から「娘を“巫女狩り”から守ってくれ」と、依頼されたことだった。そして、その娘・和泉を追って現れた、付喪神を使役する百目鬼。彼は御子神家が抱える術者だった。―なぜ御子神が、巫女を狩るのか?その答えが出ないまま、“折形師”と“付喪神使い”との戦いは始まった!過酷な運命を背負った少年と、その運命に惹き寄せられる少女の青春伝奇絵巻、第2幕。