内容説明
姉さんたら、せっかく遊びにいったのに、つんけんしていて何だか疲れているみたい。子守りから解放されて街に遊びにいくことになって、ジーンズ姿ではしゃいでるけど、古着屋で買った帽子に造花だの鳥の羽だのをさしこんじゃって、まったくついていけないわ。17歳にして夫と子どもをもち生活に疲れている少女がたくましく生きていく様を12歳の妹の目を通して描いた表題作をはじめ、甘くない現実に折り合いをつけて生きていく少女をほろ苦く描く秀作3篇収録。高校生から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
4
。表題作は12才のソニアが5つ年上の姉フランキーと久々に休日を過ごす話。姉は既に1児の母。なじみのない大人の顔を見せるかと思うと、子供のままの顔に戻るフランキー。とまどいも感じるけど、どちらもお姉さんと何となく納得するソニア。二つ目はデートをしても何だかちぐはぐな15才のヨーヨーとロバートの話。3つ目は、白いガウンを着て、高級アパートの3階の窓から列車を眺めながら朝食を食べるクラウィと通いの家政婦の娘ロンダの話。 1992/02/22
とりぞう
2
面白かった。主人公の少女たちの感情と、描かれる風景がうまくマッチしている作品。ただ訳者あとがきは気に入らない。役者自身の世界観に近づけすぎているんだろう。2010/09/25