出版社内容情報
多くの癌患者を救った丸山ワクチン。医学界主流からの差別に淡々と耐え、人の命を守ることだけに全身全霊を傾けた男の生涯を描く
内容説明
患者を救うためにだけ生きた丸山ワクチン生みの親の清らかな闘いの一生。
目次
第1章 流れるレクイエム
第2章 医師になるまで
第3章 質素な生活、高遠なる理想
第4章 ワクチン療法への希望
第5章 始まった「いじめ」
第6章 秋津駅ホームの啓示
第7章 日本外科学会での発表
第8章 丸山ワクチン企業化
第9章 学会主流との対決
第10章 「不認可」の奇々怪々
第11章 二十九万人分のカルテ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kemi:)
1
☆☆★★★丸山ワクチンの開発者丸山千里の伝記。46歳から丸山ワクチンの研究を始め、皮膚結核、癩病に効果を発揮。その後結核患者やハンセン病患者に癌患者が少なかった事から、丸山ワクチンが癌に効くのでは無いかという思いから末期癌患者へ投与。結果、沢山の患者の命を救う。生前は作用機序が分からず動物試験でも良い結果を得られなかった事から癌学会から猛反発を受け、制癌剤としての認可は得られず。 死後に作用機序が解明され、現在大規模臨床試験実施中。多少不器用にも感じる丸山先生の生き様から、やり抜く事の大切さを教わった。2020/06/07
伊良林正哉
0
学閥の壁に潰されたのが、この丸山ワクチンですね。2008/10/01