Fukutake books<br> ロシア皇帝の虚像と実像―ツァーリ幻想と民衆

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ロシア皇帝の虚像と実像―ツァーリ幻想と民衆

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784828833293
  • NDC分類 238.05
  • Cコード C0398

内容説明

革命前ロシアのツァーリ(皇帝)は、絶対主義と農奴制を背景に民衆と敵対する存在とされてきた。しかし事実は逆ではなかったのか?民衆の皇帝信仰のメカニズムを追ううちに浮かびあがる「ツァーリ信仰」の事実。歴史の虚実のはざまに立つ皇帝像を追い、民衆の社会意識の変遷に注目した新しいロシア像の登場。

目次

第1章 ツァーリの「下僕」たち―近世ロシアの貴族と農民
第2章 北ロシアの農民「共和国」―農民自治の伝統
第3章 逃亡農民のゆくえ―その行動と社会意識
第4章 村司祭の社会史―ツァーリ政府と村の狭間で
第5章 なぜ農民の歴史を学ぶのか―名著『女帝エカテリーナ2世治下の農民』を読む
第6章 東欧の絶対君主と農民―ロシアとプロイセンの場合

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

5
実際にはロシア皇帝論ではなく農民論なので、このタイトルはちょっと…と思わないでもない。最初からそういうものとして読めば非常に興味深い内容。歴史的にロシアの人口の大部分を占めてきた農民たちの暮らしや世界観を探る。過酷な自然や政治的環境に耐え続ける忍耐強さと、すぐ逃亡や反乱といった手段に訴える過激さとのアンビバレンス。農民が分からなければロシアは分からない。2023/11/20

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