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出版社内容情報
「追月朔也を呼んでくれ」
最初の七人の一人、フェリセットによって呼び出された朔也は、北の果てにある屈斜路刑務所に向かう。そこは一万人を超える受刑者とロボットの看守により構成された日本最大にして最先端の刑務所だった。
そこで起きていたのはロボットと人間の心中事件。ロボット三原則により人間を殺せないロボットは、いかにして心中を実現できたのか?
朔也とリリテア、そして何故かついてきた漫画家・哀野は、その謎を探るため囚人や刑務官として刑務所に潜入! 刑務所内部の裏事情に迫っていくが──!?
ロボットと人間の境界を問う、シリーズ最大巨編で贈る近未来監獄ミステリ、開幕!
内容説明
「追月朔也を呼んでくれ」最初の七人の一人、フェリセットによって呼び出された朔也は、北の果てにある屈斜路刑務所に向かう。そこは一万人を超える受刑者とロボットの看守により構成された日本最大にして最先端の刑務所だった。そこで起きていたのはロボットと人間の心中事件。ロボット三原則により人間を殺せないロボットは、いかにして心中を実現できたのか?朔也とリリテア、そしてなぜだかついてきた漫画家・哀野は、その謎を探るため囚人や刑務官として刑務所に潜入する。すると、囚人、そしてロボットの秘密が少しずつ明かされていく―シリーズ最大巨編で贈る近未来監獄ミステリ、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
最初の七人の一人フェリセットに呼び出され、北の果てにある屈斜路刑務所に向かった朔也。そこで起きたロボットと人間の心中事件の真相を追う「殺されてから推理する」系ミステリ第四弾。一万人を超える受刑者とロボットの看守により構成された日本最大にして最先端の刑務所で、三原則により人間を殺せないロボットは、いかにして心中を実現できたのか。その謎を探るため囚人や刑務官として刑務所に潜入する展開で、今回もまた多彩な死に様を披露してくれた朔也が思わぬところから辿り着いた真相があって、新展開を迎えた今後の展開が楽しみですね。2022/10/25
真白優樹
13
「最初の七人」の一人であるフェリセットに依頼され、最先端の刑務所で起きたロボットと人間の心中事件に立ち向かう今巻。―――人と機械、愛がそこにあるなら境界は何処? 相も変わらずいろんな方法で死ぬ中、人と機械の違い、機械の中に芽生えていた新たな意識と個性に向き合う今巻。SFチックな世界観が展開されまた違った面白さを出す中、父親の伝言が不穏さを醸し出してくる巻である。果たして、神秘と論理とは何か。更に世界が深みを増し、誰も知らぬ方向へと突き進む中。未だ誰の背も掴めぬ朔也の次の事件とは。 次巻も勿論楽しみである。2022/10/30
みやしん
7
探偵道とはご都合主義と見つけたり。機械の抱く情緒・嫉妬そして愛。まさかのシンギュラリティだったけど、ストレートで読書感は良かった。ボーダーレス化社会の未来は果たして?母親の存在やヒロインの正体などを掠めて、より深みが増してきた。2022/11/11
春
5
リリテアの女看守の破壊力たるや…りいちゅ先生本当にありがとうございます。 もう最高です、素晴らしいです。 閑話休題。 今巻も面白かった。 人間とロボットの共存。 もしかしたら、そう遠くない未来で起こり得るかもしれないテーマ、そして”最初の七人”の1人であるフェリセットとの兼合い、魅力的なキャラ達の立ち回り、それが上手くミステリーと混ざりあっていましたね。 ”幼女”へと進化?したフェリセットと今後どのような展開がされていくのか?次巻も楽しみですね。 2022/12/04
四乃森ゆいな
2
まるで近代の世界のように、ロボットがいる日本最大の刑務所「シャーロック・プリズン」を舞台に、謎の密室事件解決を挑んだ今作。本当に毎度毎度作り込みがスゴい!特に今回なんて、主要人物が多すぎて、話の流れなんかを整理していかないといけない分読み応え抜群でした。ロボットに宿った心。人間とロボットのそれぞれの魅力。個性、そして宿った心への戸惑い、異常なまでの執着故の過去の事件との繋がり。"生きている"者は皆生き物だ。そう思える。本当に。また、フェリセットが思ったより友好的な部分があって最後のサプライズは嬉しかった!2024/09/07