出版社内容情報
配偶者にも子どもにも頼らず、自分らしく最期を迎えるために必要なことを、社会学者と介護のプロが徹底討論。
団塊の世代が後期高齢者になってくると、「家で独居したい」「子供だましのリクレーションはしたくない」「他人に自分のことを決めてほしくない」という要介護者が増えてくる。そして、介護における「再家族化」と「商品化」をもくろむ政府のシナリオの先には「在宅という名の放置」「老後の沙汰も金次第」が待っている。団塊世代、団塊ジュニア、介護職の人たちのより良い未来を考える。
内容説明
団塊世代の2025年問題と介護保険の危機。配偶者にも子どもにも頼らず自分らしい最期を迎えるために「元祖おひとりさま」の社会学者と介護事業27年の現場のプロが徹底討論!
目次
第1章 団塊世代と「2025年問題」
第2章 「主張する団塊老人」に明日はあるか
第3章 「8050問題」―団塊ジュニアに明日はない!?
第4章 介護保険制度の歴史的意義をかみしめる
第5章 介護保険があらわにした介護の現実
第6章 史上最悪の介護保険改定を許さない
第7章 「在宅ひとり死」は可能か
第8章 理想の高齢社会は、幸せな「在宅ひとり死」ができること
著者等紹介
上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年、富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウイメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究のパイオニアであり、理論的リーダーとして活躍。高齢者の介護とケアの現場にも関心をもち研究テーマとして取り組む。最近では安倍元首相の国葬反対署名や介護保険改悪反対を呼びかけるなど、研究と共に社会運動の先頭に立ち続けている
小島美里[コジマミサト]
1952年、長野県生まれ。1984年から12年間、新座市議会議員を務める。1990年ごろ全身性障がい者の介助ボランティアグループを結成したのをきっかけに、介護事業に関わるようになる。2003年、NPO法人「暮らしネット・えん」設立。代表理事を務める。訪問介護、居宅介護支援、小規模多機能型介護、グループホームなどの介護保険事業や障害者支援事業を中心に、高齢者グループリビング、認知症カフェなど様々な事業を運営する。2009年毎日介護賞受賞。専門誌や新聞への寄稿、テレビ出演などを通じて介護の現場からの発信を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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