内容説明
銭湯、理髪店、たばこ屋、看板建築、動物装飾、戸袋、欄干、郵便受け、雨どい、井戸ポンプ、看板・貼り紙、路上動物園、トマソンetc路上観察学会五人衆が記録した、バブル開発前の失われし東京の風景。初公開写真を含む150点余の作品をオールカラーで紹介!巻末に五人衆による書き下ろしエッセイを収録。
目次
第1部 建築でたどる“昭和の東京”の旅(現人神社;下宿屋本郷館 ほか)
第2部 街角の匠 装飾の美(まじめライオン;ビルの森 ほか)
第3部 路上観察珍品・名品コレクション(あさくさ蜃気楼;構想倒れのビル ほか)
路上観察学会五人衆 思い出の昭和の東京
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
53
路上に転がるズレたもの、ヘンテコでふしぎなものをカメラに収める路上観察。林丈二さんが路上観察を始めるきっかけとなった【ニワトリテレビ】は、抱腹確実。この本の面白さを共有できる有名人を挙げるとしたら、タモリさん、みうらじゅんさん、糸井重里さんあたりか。お三方と笑いのツボが近い方、レトロ建築好きな方にお薦め。日常的に些細な異物を発見してしまうあなたには特に。2016/04/01
kinkin
26
路上観察の達人たちによる昭和の東京無用物件記録。トマソンとも呼ばれる無用いや元は何らかの意味を持っていた建物や看板など。昭和の終わりとともに多くは消滅したようだ。原因はバブルによる地上げが多いようだ。視点を変えると今までレッテル張りされて見ていた物事がとても面白くなるということがわかった。じっくり探せばまだまだみつかると思った。図書館本。2016/04/01
sofia
17
2009年と最近の本なんですね。トマソン、看板建築、路上観察など、25年前にはまりました。懐かしいです。「建物は江戸東京たてもの園に移築」というのが2つあり、春休みに見たよ〜!とうれしくなりました。2014/05/16
ごま
15
わーもっと早く手にすれば良かった。これ藤森さんの「看板建築」みたいだ!基本的に一頁につき一枚の写真。昭和の名残の建築や看板、少し変なものなどなどワクワクする写真がたくさん載っていた。これは番地までは記載が無いのでGoogleのストリートビューを充分に使えなかったけれど、街並みの変化を少し楽しめた。バブル期に古いものが壊されてしまったのが本当に残念。私もこの五人衆に混ざって観察したかったなぁ。お洒落な建築も美を感じて好きだけれども、面白くはない。藤森さんも同じ気持ちを書かれていた。2016/05/14
とみやん📖
9
古本屋で一目惚れして、今日買った本。あっという間に読了。マンホールで有名な林丈二さんという方以外は、知っている人。「路上観察学会」なるものの代表者五人が、寄ってたかって、東京の街中に転がっていたレトロなものを写真で紹介するもの。 私自身も同じような視点で街歩きするのをこよなく愛する部類なので、とても楽しい。たてもの園移築のもの以外で、一つだけ、実際に見たことがある建物があり、益々嬉しくなってしまった。2022/08/11