内容説明
古典文学はどのようにして現在まで伝わってきたか。一九九三年の廣〓本万葉集の発見報道から四半世紀。廣〓本出現によって万葉集の伝来の様相はどう変わったか。万葉集の伝本研究の現在を描き出す。
目次
序 廣〓本『万葉集』の出現
第1章 廣〓本以前の伝本研究
第2章 廣〓本で何がわかったか
第3章 片仮名訓本系統と仙覚校訂本
第4章 忠兼本と片仮名訓本系統
第5章 系統上の廣〓本の位置
第6章 「九十余首なき本」の系譜
第7章 通説と齟齬
第8章 片仮名訓本系統の性格
第9章 江戸時代後期の写本
第10章 定家本としての廣〓本
著者等紹介
田中大士[タナカヒロシ]
1957年浜松市に生まれる。1986年筑波大学大学院博士課程単位修得退学。現在、日本女子大学教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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