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内容説明
ステンドグラスは近代建築のもう一つの顔。“和製ステンドグラスの祖”の作品に西洋化の中の日本を見る。
目次
1 宇野澤辰雄と日本のステインドグラス
2 宇野澤作品(日光真光教会;国会議事堂;綱町三井倶楽部(旧三井家綱町別邸)
伊勢丹本店 ほか)
3 系列工房作品(ギャラリー三田(旧三田商店)
名古屋市市政資料館(旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎)
文化のみち橦木館(旧井元為三郎邸)
岐阜県岐阜総合庁舎 ほか)
4 資料(宇野澤辰雄と関連工房・工場年譜;宇野澤の流れを汲む工房の系統図 ほか)
著者等紹介
増田彰久[マスダアキヒサ]
1939年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。大成建設を定年で退職後、増田彰久写真事務所を主宰。第33回写真協会年度賞(1983)、第9回伊奈信男賞(1984年度)、2006年度日本建築学会文化賞など受賞
田辺千代[タナベチヨ]
1942年福島県に生まれる。5歳のとき横浜に移り住む。日本海事新聞横浜支局に勤め、神奈川新聞「ぽぷり」欄のリポーターを務めるうちステインドグラスに興味をもち、独力で調べ始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
17
(図書館本)和製ステンドグラスの祖と言われるだけあり、見応え十分うっとりな世界。渡邊千秋伯爵邸、青淵文庫、環翠楼、石原美術、旧鴻池本店など本当に美しい。このシリーズでこの本のみ在庫なし入手困難なのが非常に残念。←調べたら「渋沢史料館ミュージアムショップ」に残り僅かで在庫あり。渋沢史料館に感謝です。(購入)2016/10/13
りー
12
宇野澤竜雄(旧姓山本)は、政府に招聘されたジョサイア・コンドルが“建物にステンドグラスを使いたい。でも職人がいない”という状況下で、ドイツの工房へ修行に出されたベックマン貸費留学生の一人。4年間の修行の後帰国し、宇野家の養子に。養父=辰美は日本郵船の初代機関長。宇野澤の仕事は、この、養父の設立した「宇野澤ステインド硝子工場」独立分離した「宇野澤組ステインド硝子工場」として受け継がれ、日本のステンドグラスの黎明期を支えたそうです。また行ってみたい洋館が。川上貞奴邸!富士屋ホテルも修復終わったら絶対行く!2019/07/21
nranjen
3
美しい…。日本のレトロ建築は、西洋で学び、技術革新に勤しみながら美しいものを作り出していった、このような生涯をかけた人々の手によって作り上げられてきたのだということの片鱗を学んだ。伊勢丹と赤坂プリンスのは次回上京した時にぜひみてみたい。2021/12/19
ささ
0
■洋風建築の外観や内装に、きれいだなぁ、とは思えども、ステンドグラスだけに注目してみたことはなかったので、この本で新しい発見がたくさんできた。伊勢丹本店の3連ステンドグラス、青淵文庫の壽と渋沢の紋を組み合わせたセンスの良さ、環翠楼の風呂場にある和と洋の共演、富士屋ホテルのパーティダイニングルームの窓、万平ホテルの浅間山の新旧の風景、岐阜県岐阜総合庁舎の山々、田尻歴史館の4面ステンドグラス、旧尾張徳川家本邸本館の西洋画のようなステンドグラス(小川三樹作)など、美しいと思った物をあげればキリが無い。2014/06/03
Y
0
○2019/02/18