障害者排除の論理を超えて―津久井やまゆり園殺傷事件の深層を探る

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障害者排除の論理を超えて―津久井やまゆり園殺傷事件の深層を探る

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  • サイズ A5判/ページ数 254p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784826506946
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C3036

内容説明

障害者の殺傷事件や強制不妊手術問題に内在する優生学・優生思想の現在を検証し、新たな障害文化の共有と共生社会の実現可能性を探る一つの試み。

目次

1 障害者の存在を否定する二つの出来事(津久井やまゆり園殺傷事件;障害者の強制不妊手術をめぐる問題)
2 障害者の存在価値を否定する視点及びその問題点(社会・国家に役に立つかどうかという視点;障害者は次の世代に悪い資質を遺伝させるという視点;障害者の存在が本人や周囲の人を不幸にするという視点)
3 障害者の存在が健全で安らかな社会をつくる(「個人の尊重」という理念を定着させるために;生命が存在することそのものに価値があるという視点;人間の価値に線引きはできないという視点;障害児・者から発信される価値;障害者は、健全で安らかな人間社会を存続させるために必要な存在)

著者等紹介

阿部芳久[アベヨシヒサ]
東北大学大学院教育学研究科修士課程修了(心身欠陥学専攻)。宮城県立光明養護学校(教諭)、仙台市立荒町小学校(教諭、自閉症児の学級担任)を経て、東北福祉大学教授。東北福祉大学在任中は、社会福祉学科長、認知症介護研究研修仙台センター副センター長、特別支援教育研究センター長を兼任する。現在、東北福祉大学名誉教授、NPO法人ひよこ会理事、発達支援ひろがりネット顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アセロラ

5
人間を「人格形成遺伝子」を持つ存在として捉え、言動が難しい障害者や高齢者、病人、赤ちゃん、さらには胎児も胚も、尊厳的価値のある存在であるとする「人間的基本的生命」という概念に納得しました。弱者を排除してしまう社会にもしもなってしまったら、排除対象が次の弱者に拡大する可能性があります。それがいずれは自分にまわってくるかもという不安にさらされる、ということが印象的でした。ナチス・ドイツでも排除対象者の障害の程度や年齢層が、どんどん広がりました。2022/02/02

しゅー

3
やまゆり園の事件に当時向き合えなかったから落ち着いた今改めて知りたいなと思い色々と読み漁っております。 優生思想とは誰しも持っているかもしれない 例えば 子供には五体満足でなんの障害もなく生まれて欲しいとか 確かにって思った。 多かれ少なかれ障がい者は居ない方がいい不幸だって容疑者に共感する人は居たわけだし。そこはちょっと怖いなって思った。 最後の障がいの当時者や家族のエピソードが暖かく心に残った2022/08/09

もりぞう

2
人間の価値、存在意義、生きる意味について、考えさせられた。被告の主張している考え方に対する違和感を、明確に解決してくれたように思う。著者がこの本を著作するに至った想いや葛藤を感じ、障害のある方に対する深い想いを感じた。誰もが生きやすい社会を作る上で、大切な視点を与えてくれる本だと思う。2020/05/10

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