内容説明
水をのむすべての市民が水道事業に関わる意義とは?日本でも水道民営化の1号案件が宮城県で始まった。賛成・反対だけでなく、より深い議論をするためのガイドブック。
目次
1章 水道事業の施設と経済性を学ぼう
2章 国内の水道事業が直面する課題を知ろう
3章 国内で水道民営化が進められる目的とは
4章 コンセッション契約の全体像を知ろう
5章 国内コンセッション事業の代表事例を学ぼう
6章 海外の水道民営化の歴史と失敗事例から得た教訓
7章 懸念される事態と具体的な対策
著者等紹介
村上武士[ムラカミタケシ]
株式会社コーエイリサーチ&コンサルティング、主任コンサルタント。技術士(上下水道部門、総合技術監理部門)。途上国の水道民営化をテーマとして、英マンチェスター大学開発学修士号、京都大学工学博士号を取得。途上国支援を行う開発コンサルティング業務に24年間従事し、計17か国のインフラ事業の計画・評価に参加。水道技術者として10年間働いた後、現職で官民連携(PPP)のコンサルタントとして14年間勤務。アジア・中南米・アフリカなどの水道民営化事例に精通(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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練りようかん
10
災害想定で一番気になるのは長期間断水。表紙を見ていよいよ日本もかと思ったが、既に実施している自治体があることを知り驚いた。目的とメリットや社会的安全性を確保する対策、コンセッション契約とは何かに興味を引かれ学びが沢山あった。通読すると公共と民間の二者択一ではない議論を呼びかける著者の提案にとても納得。海外の事例から二十、三十年スパンで結果判断すること、為替レートや国レベルの政治的判断など様々な要因が絡むという事前認識が必要だと感じた。面白かったのは東京では二人世帯が最も料金単価が低いこと。不思議だ。2025/01/12
しょこぴ
1
本書は、市民向けに水道民営化に関する中立的な情報提供を目的に書かれている。特に水道事業の直面する課題や水道民営化の目的、コンセッション事業の概要と課題などが大まかに理解できるようになっている。2025/06/11
wsk
1
具体的でわかりやすい。すぐ読める2025/02/09
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- 和書
- リスク眼力