内容説明
家族の絆を断たれた子どもたちの不安と葛藤、甘えと怒り、攻撃性と諦め、絶望と孤独の混合した内面を、正面から受け止める思想―互いに安心と安定に満ちた関係―をいかにして創り出したらいいのか。家族のこころとからだをとおして考える。
目次
1 家族と子ども―子どもたちは、いま(男の子の生きにくさの源にあるもの―「一人」という性;やすらぎを得られない時代の子どもたち;子どもたちのいまは;無視される子どもたち;隣る人の欠如がもたらすもの;忙し過ぎる子どもとは)
2 家族のこころ1―非行の心層から(「少年法改正論議」に当たって考えておくべき二、三のこと;厳罰処分主義社会のゆくえ;「ムカつく・キレる」)
3 家族のこころ2―いじめの心層から(ネットいじめのない世界;いのちのゆくえ;どう考える 山口県光市高校爆発物事件;西鉄高速バス乗っ取り事件)
4 家族のからだ―家族という絆の変容(どこに虐待の根源を求めるか;家族のからだ・家族の精神)
著者等紹介
芹沢俊介[セリザワシュンスケ]
1942年東京生まれ。1965年上智大学経済学部卒業。文芸・教育・家族など幅広い分野の評論で活躍。現代の家族や学校の切実な課題、子どもたちの問題を独自の視点で捉えている。我孫子市在住。一男二女の父(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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