内容説明
「ご主人の欠点は浮気性」帰宅すると不倫相手が妻と談笑していた。こんな夜遅くに、なぜ彼女が俺の家に?二人の関係はバレたのか?動揺する俺に彼女の行動はエスカレートする。妻の目を盗みキスを迫る。そしてボディタッチ。彼女の目的は何か?平穏な結婚生活を脅かす危機。俺は切り抜ける手だてを必死に考えるが…(「夜の訪問者」より)。愛する人の“秘密”を描く傑作集!
著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年大阪生まれ。同志社大学中退。人気番組「探偵!ナイトスクープ」のメイン構成作家として活躍。2006年、『永遠の0』で作家デビュー。13年には『海賊とよばれた男』で第一〇回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つるちゃん0719
677
流石は百田さん、どの作品も面白くてページをめくって見る最後の一言に驚きがあり、最後の楽しみという感じです。「母の記憶」と「ママの魅力」が良かったです゜2017/05/06
Mumiu
539
うんうん、巧いです。短編集なので、読み手としても慣れてきた2作品目あたりからの抜群の安定感。で?で?、そうくるわけか~~、とオセロの駒がひっくりかえって行くさまを楽しみました。ひとって俗的だけどそういうもんだよね、と何度か面白おかしく滑稽なくらい納得させられました。2014/01/05
にいにい
510
百田尚樹さんの19編の短編集。どの話も、最後の一行で落とす構成で書かれている。途中で、落ちが、予測できてしまえるものも多いが、サクサク読めるし、予測が当たれば、落とすならそれしかないよねと自己満足に浸れる。予想外の落ちの時やもうひとひねりを見つけた時もうれしい。ちょっとした恐怖や、知らないほうが幸せ。知っときゃよかったという話の連続。軽く楽しみたい人には良いけど、他の百田作品のファンには、拍子抜けかも。サクッと読め、ちょっと愕きたい人専用かな。2013/12/15
大地
501
19篇からなる短編集。最後の一行!!最後の一行にやられます。予想通りの展開の話もあったが、そうくるか!!と思わせる話もあり面白かったです。ページをめくる手が止められず、一気読みでした。2014/03/30
takaC
488
秀逸なショートショート。というか秀逸な小説遊び。毒あり過ぎで非現実的なのがポイントって訳だな。きっと単行本もこういう乾くるみ的なページ割りだったんだよね?要確認。2014/04/18