目次
序章 日本統治期台湾における新感覚派
第1章 一九三二年‐一九三六年横光利一受容の概観―楊逵と「純粋小説論」を中心に
第2章 明治大学での師事―横光利一「頭ならびに腹」と巫永福「首と体」
第3章 構図としての「意識」の発見―横光利一「時間」と台湾最初の「意識の流れ」小説、巫永福「眠い春杏」
第4章 植民地的メトニミーの反転―横光利一「笑われた子」と翁鬧「羅漢脚」
第5章 翻訳による権威の流用、そして中国新感覚派の誕生―横光利一「皮膚」と劉吶〓「遊戯」
第6章 越境する言葉とカメラアイ―横光利一「蠅」と鍾理和「蒼蠅」
第7章 孤独な受容―戦時下における龍瑛宗「邂逅」「ナポレオンと横光利一」による横光利一の受容
第8章 李箱「童骸」における横光利一の受容―横光利一「頭ならびに腹」「皮膚」との比較を中心に
第9章 東アジアにおける横光利一「皮膚」受容の射程―劉吶〓「遊戯」、翁鬧「残雪」、李箱「童骸」をめぐって
終章 「台湾新感覚派」の系譜―文体と題材の受容と変容
著者等紹介
謝惠貞[シャケイテイ]
1982年台湾・彰化生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。台湾・文藻外語大学日本語学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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