出版社内容情報
米と水にこだわり、米作りから酒造りを始めた先駆的な酒蔵6蔵(泉橋・鷹来屋・仙禽・秋鹿・大那・根知男山)の取組みを紹介する。 酒蔵が自ら米を作る時代がきている。米の旨みを目いっぱい引き出す日本酒造りをめざす酒蔵が徐々に増えてきた。まさに酒蔵の未来を指し示す羅針盤ではないか!
本書では米作りから酒造りを始めた先駆的な酒蔵6蔵の取組を紹介する。
第1部 日本酒事始
1 日本酒の造り
並行複発酵と低温殺菌法/純米酒
三増酒/熟成酒/山廃と生?
2 日本酒の工程
精米から出荷まで/軟水・硬水
3 日本酒の歴史
古代から現代まで/杜氏制度
蔵元・社員杜氏/工場生産化
液化仕込み
4 酒米とは
第2部 自耕自醸蔵
1 泉橋(神奈川)
2 鷹来屋(大分)
3 仙禽(栃木)
4 秋鹿(大阪)
5 大那(栃木)
6 根知男山(新潟)
世古 一穂[セコ カズホ]
著・文・その他
土田 修[ツチダ オサム]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
10
前半は日本酒の製造方法を学べます。後半は米作りから取り組む酒蔵のインタビュー集です。紹介された銘柄を探したくなります。2018/11/12
nakopapa
1
日本酒は米と水からできている。その醸造技術はとても複雑で、どの酒蔵も理想とする酒質に近づける努力を惜しまない。ここで取り上げられるのは、醸造技術と同じもしくはそれ以上に米作りに力を入れている酒蔵である。いいお酒はいいお米を手に入れるところから始まる。地元で自らの手で田んぼを耕し、あるいは地元の農家と手を組んでお米を作り、その田んぼの水と同じお水でお酒を仕込む。このワインでは当たり前の作り方は日本酒の世界ではまだまだ少数派。その努力と情熱がよく分かる。2021/02/07
さめかん
0
米作りから酒作りまでを一貫して行う”自耕自醸”を掲げる6つの酒蔵が紹介されています。著者も述べていましたが、自分も米の良し悪しではなくブランドだけで日本酒を見ていたと気付かされて目から鱗でした。日本酒についての関心が広がる一冊になっています。2020/10/06