横濱つんてんらいら

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横濱つんてんらいら

  • 橘沙羅
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 角川春樹事務所(2016/10発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784758412964
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

明治15年の横濱。海産物問屋の四女・すずは、車引の才蔵やアメリカ人カメラマンのモーリスといった街の人々から慕われつつ、家業の手伝いをしていた。ある日、友だちの喜代から想い人への手紙を頼まれるが、清国人が多く住む南京町でスリに遭い、手紙を奪われてしまう。それを助けたのは商いで見知っていた劉鴻志だった。その際に「ワンタン」をご馳走になり、食いしん坊のすずは劉に淡い恋心を抱く。しかしその頃横濱には、水死した娘や出所不明で流通する阿片など、不穏な空気が漂っていた――。明治初期の横濱に生きる人々をみずみずしい筆致で描いた第8回角川春樹小説賞受賞作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりお

45
舞台は明治の横濱。横濱の書かれ方がその時代、その場所が良くわかる、良い表現だった。清国人、米国、そして日本のごった煮感が溢れる町だったのだな。風景の描写が一番好き。2017/06/18

万葉語り

35
角川春樹小説賞受賞作。今後が甚だ楽しみな作家さん。ラノベっぽくてすぐ読める。つんてんらいらは春天来了。キャラクターがたくさん出過ぎて整理しきれなかった感がある。舞台と時代背景はとても好みだった。2016-2592016/12/24

ぽろん

26
文明開化の薫りが、漂う中、おすずというお茶目な娘が、初恋を胸に秘め、阿片がらみの事件に首を突っ込んでいく。ちょっと少女漫画の様な雰囲気で好感の持てるストーリーだった。つんてんらいらとは、春が来たという意味らしい。劉さんにも春が来たのかな。続編はあるのだろうか。角川春樹小説賞。2017/01/07

Nazolove

25
折角横浜の本を買ったが、思ってたのよりちょっといまいちだったかな?と言う印象であった。 ただ異国情緒的なところや海外人を嫌う、なんていうシーンは雰囲気が出ていてよかった。 イラストはなかなか良かったし主人公の感じもよかった。 ただ話の内容は今一つ入り込められなかったかな、と思った。 歴史的背景はもうちょっと出してほしい感じであった。 また横浜へ行くのでその時までもうちょっと読んでおきたいと思う。2016/11/16

かつおさん

19
生まれも育ちも横浜なれど”明治の横濱”など今まで想像したこともなく、面白かった。関東圏でいち早く開港し急激に西洋の文化を受け容れた街、横濱。新旧の文化や風俗、制度、人種が物凄い勢いで混沌と交わる感じが超・性善説派で天真爛漫な娘、”すず”を通して面白おかしく描かれている。”すず”にとっては、クッキーやワンタンや中華料理、”封筒”までもが初物だったんだね。今の関内、石川町、元町、伊勢佐木町や野毛あたりの様子や中華街の生い立ち、日本人と異国人達の距離感など風俗歴史小説としてもためになりました。恋に国境は無い🥺2021/05/16

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