内容説明
名作の裏に描かれた私生活のドラマ!冷え切ったセザンヌの夫婦仲、ふたりの妻に支えられたモネ、女ゆえの茨の道を歩んだモリゾ、遙か南の島に性の楽園を見い出したゴーガン…フランス印象派中心に15人の画家たちの愛憎・悲喜こもごも、興味深いエピソードから読み解く、その芸術の真髄。
目次
ヴィジェ=ルブラン―王妃マリー・アントワネットに愛された美貌の女流画家
カウフマン―名声と失意の女流“歴史画家”
グルーズ―悪妻に悩まされ続けた風俗画家
ダヴィド―激動の時代に君臨した巨匠
アングル―保守・伝統主義を貫いた“良き夫”
マネ―フランス近代絵画の先駆けとなったパリジャン
モネ―生活の苦しさ、創作の苦しさを支えたふたりの妻
ルノワール―多くの女性を愛し描いた「バラ色の人生」の画家
モリゾ―男社会の制約に悩みながらも、“最も純粋な印象派”を貫いた紅一点
ピサロとシスレー(ピサロ―長年貧困に苦しんだ、印象派の「農民画家」;シスレー―終始不遇な人生だった“晴の日”の画家)
モローとシャヴァンヌ
セザンヌ―絵画においては人もリンゴも同価値と見做した“不器用な天才”
ゴーガン―都会を捨て、未開の“楽園”に創造の源泉をもとめて
著者等紹介
千足伸行[センゾクノブユキ]
美術史家、成城大学名誉教授。1940年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。1970~72年、西ドイツ(当時)政府給費留学生としてミュンヘン大学に留学。主にドイツ・ルネサンス美術を学び、帰国後、国立西洋美術館に復帰。1979~2011年、成城大学に勤務、現在は広島県立美術館館長。ヨーロッパ近代、特に世紀末美術を専門とし、多くの展覧会も企画。編著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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