あの日、東海村でなにが起こったか―ルポ・JCO臨界事故

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822801489
  • NDC分類 539
  • Cコード C0036

出版社内容情報

どんなに時が経過しても、忘れてはいけないことがある。通信社記者が事故の全容に迫る渾身のフォト・ルポルタージュ。

序章

第1章 牙を剥いたウラン

第2章 苦悩の日々

第3章 驚天動地

第4章 連鎖反応

第5章 しゃんめい

第6章 戦犯

第7章 漂う「原子力村」

終章  崩れた「技術立国」と「安全神話」

あとがきにかえて

内容説明

気鋭の記者が克明に綴った、JCO臨界事故の真実の記録。

目次

第1章 牙を剥いたウラン
第2章 苦悩の日々
第3章 驚天動地
第4章 連鎖反応
第5章 しゃんめえ
第6章 戦犯
第7章 漂う「原子力村」
終章 崩れた「技術立国」と「安全神話」

著者等紹介

粟野仁雄[アワノマサオ]
1956年生まれ、兵庫県西宮市出身。ジャーナリスト(通信社記者)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんさん

12
JCO臨界事故は「想定外」で思い出す過去の幾つかの事故の一つ。基本をおろそかにしたショートカットが原因ではあるが、その経済的背景、発注者との力関係、国のおざなり検査など読むとやりきれない。丁寧な仕事への想像力と敬意と誇り、相応しい評価と報酬が必要。人はボタンを押すと商品が出てくる自販機ではない。「日本社会が事態を説明する文化を、そしてそれを受け入れる文化を持っている社会なら、今、何もかも説明したい(中略)しかし、日本的な感性の土壌ではそうはいかないんです。罪を犯した人間は黙っていなければならない社会です」2024/02/03

のの

9
震災前に図書館で予約していて、読んでいる間に福島原発の事故が起きました。この本読んでいて、ああなんのための保安院なんだろう、とかこの頃から安全対策は何が変わっていたんだろうという思いを強くしました。JCOの臨界事故はバケツでウラン溶液を作っていたことが悪い、に集約されてしまうけれど、実際はもっともっと複合的で複雑な事故だったのがよくわかります。一方的に事故を起こした会社だけを責めるのはおかしい。それは国、県だけでなく電力消費者であるわたしたちひとりひとりが問われるべきことなのだと感じました。2011/04/10

にいざき

1
 臨界を止めるまで、原子力潜水艦が暴走する映画「k-19」のようなドラマがあるのかと思ったら、かなりあっさりしていた。JCOと言えばバケツで臨界というイメージがあるが、これの本質的問題はバケツを使ったことではなく、混ぜ合わせる容器が臨界する可能性を内包していたことだろう。JCOはトカゲの尻尾きりのように悪者にされているが、動燃なども納期を短くして急かしていたりと問題はあった。本書は、よくまとめられている。最終章が少し蛇足だったが。2013/04/02読了私的評価8/102013/04/02

shinya131

1
事故の背景には、発注元からの納期短縮のプレッシャーや、製品の仕様変更の要求などがあったと言う。JOCは競合他社との競争にさらされており、無茶であっても発注元の要望に従わざるを得ない状況だったようだ。市場原理は万能では無く、効率よりも安全を優先すべき時もあるということを感じた。核燃料は民間企業が扱うべきじゃない。2011/03/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/135881
  • ご注意事項

最近チェックした商品