出版社内容情報
いじめ、体罰、セクハラ……なぜ学校では問題が「隠れる化」するのか。そして教育の現場で起きる問題は教師だけが悪いのか。気鋭の教育社会学者が、学校を取り巻くさまざまな「ハラスメント」の実態を明らかにするとともに、その解決策を探る。
内容説明
なぜ教育では、問題が見えにくいのか。そして、問題の加害者は「教師」だけなのか―。巨大組み体操、体罰、スクール・セクハラ、ブラック部活動、教師への暴力、いじめ件数の格差…「教育・指導の一環」「指導力の欠如」を理由にかき消されていく、学校を舞台とした「リスク」に、気鋭の教育社会学者が切り込む。
目次
はじめに 加害者/被害者を解体する
第1章 殴っても「教育」―暴力を容認する指導の論理
第2章 巨大組み体操の教育的意義―「痛い」を禁句とする学校の暴走
第3章 スクール・セクハラの過去と現在―「教育」との連続性がありえた時代
第4章 部活動顧問の嘆き―「やって当たり前」の悲劇
第5章 教師の暴力被害―殴られるのは指導力不足のせい!?
第6章 「問題行動」を読解するためのリテラシー―いじめの件数は少ないほうがよい!?
おわりに 教育を語るために教育から抜け出る
著者等紹介
内田良[ウチダリョウ]
名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。博士(教育学)。専門は教育社会学。組み体操や柔道をはじめとする各種スポーツ事故、「体罰」、自殺、2分の1成人式など子ども側のリスクにくわえて、部活動負担や長時間労働など教師側のリスクまでを広く「学校リスク」と総称して情報を発信し、問題の火付け役としても貢献している。「ヤフーオーサーアワード2015」受賞。ウェブサイト「学校リスク研究所」を運営し、最新記事をYahoo!ニュース「リスク・リポート」にて発信している。著書に『「児童虐待」へのまなざし』(世界思想社、日本教育社会学会奨励賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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