内容説明
保険、金融、不動産、食品、食業、エネルギー、医療、広告、防犯、街づくり、科学、選挙…あらゆる産業と公共分野で進行する驚異の「データ革命」をレポート。オープンデータ活用の5段階のうち、儲かるビジネスは1つしかない。
目次
第1章 データをお金に換える方法(農作物の収穫量予測で稼ぐ;ビッグデータを使って不動産価格を査定 ほか)
第2章 イノベーションか、さもなくば衰退か(難病に挑む;治験データの公開をめぐって分裂する製薬業界 ほか)
第3章 データから始める街づくり(犯罪を減らそう;監視カメラの利用はどこまで許されるか ほか)
第4章 未来はデータが創る(データを公開しない研究は科学ではない;データ選挙の時代 ほか)
著者等紹介
東富彦[アズマトミヒコ]
国際社会経済研究所主幹研究員。一般社団法人オープン・コーポレイツ・ジャパン常務理事。NECグループのシンクタンクである国際社会経済研究所で「ビッグデータがもたらす次世代情報社会」の研究に2012年から取り組む。オープンデータの普及促進を図るオープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパンの設立に参画後、企業データの公開を促進するオープン・コーポレイツ・ジャパンを創設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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今野 富康
7
データを集められることと、それを活用することは別。この本では、保険への活用例が紹介されている。確かにビックデータを使って確率がはじき出せるといろいろな保険商品が開発できるだろうなあ。と、思いました。2017/01/29
Sanchai
6
このところビッグデータに関する本は何冊か読んできたが、実際誰がどんな分野でどんなことをやっているのかという事例をこれだけ集めて書かれている本は初めてで、非常に勉強になった。欧米や日本だけではなく、開発途上国での適用事例も載っているし。またオープンデータへの取組みについてもしっかり書かれていて、日本の取組みの遅れ、不十分さも指摘されている。自国で生成されるデータぐらい自国で活用できないと、欧米の企業にどんどん利用されてしまう。我が社の取組みの遅れも含め、強い危機感を覚える。2015/01/09
スプリント
5
ビックデータとその活用方法が紹介されていますが、それだけでなくデータを使いこなせなかったときのリスクやオープンデータの必要性と危険性など幅広く現在の状況を俯瞰的に知ることができます。2014/12/31
galoisbaobab
4
ビジネスを駆動するのはアイデアでソースコードじゃない。ソースコードは後から付いてくる。こんな現状が"プログラマ"の価値を貶めているのであるが、この現状を覆すにはソースコードが新しいアイデアを生むことを証明することである。これは相当難しいことではあるが数学への愛があればきっとできるんじゃないかな。2016/07/23
yyhhyy
2
欧米での政府及び民間のオープンデータ活用事例とG9による開示要請を紹介した本。世界のオープンデータを如何にサービス化するかは早い者勝ちとなっている状況すら知らなかった自分には為になる本だった。2014/12/14