内容説明
ドルが基軸通貨から後退し、ユーロが信用未成熟の今こそ、日・韓・中を軸とした東アジア経済共同体を立ち上げ、推進する好機と著者は見る。全世界交易量に占める各圏内の貿易量は、アメリカ圏16.2%・EU圏38.7%・東北アジア圏15.1%、外貨準備高も中国(30%で1位)、日本(14%で2位)で、韓国を加えすでに実績上で第3極を形成している。過去の歴史を乗り越えての東アジア人としてのアイデンティティ形成と、日‐韓‐中を結ぶ海底トンネルの建設を呼びかける、韓国からの熱い提言の書。
目次
第1章 覚醒―新しい時代の到来―巨大な変化と挑戦の歴史(“新風俗図”日・韓・中の国境が崩れつつある;グローバル金融危機と東北アジア情勢の変化;第二次世界化のテーマ「アジア化」の進行と意味 ほか)
第2章 代案―東北アジアブロックを構築しよう―FTAとT&T(時代のキーワード「FTA」の拡散;日・韓・中FTA論議と損益計算書;東北アジア三国とアセアンFTA進展の意味 ほか)
第3章 展望―力の大移動―世界秩序の再編とフュージョンロードマップ(揺れる世界の軸;多極体制時代の開幕と東北アジア;基軸通貨システムの変化と新しい世界秩序 ほか)
著者等紹介
李承律[イスンユル]
1948年生まれ。東国大学校哲学科及び同大修士課程を卒業し、建設分野の実業家として活動する一方、金鎭慶博士(現延辺科学技術大総長、平壌科学技術大共同運営総長)に出会い、延辺科学技術大学建設・運営に参加し対外担当副総長を務める。延辺大学校大学院で国際政治学を研究し、北京の中央民族大学で民族学系法学博士学位を取得。平壌科学技術大学の建設委員長を務め、北京大学東北アジア研究所の客員研究員、韓民族共同体ネットワークの連友フォーラム会長、(社)東北アジア共同体研究会理事長として日・韓・中3国間の協力とネットワーク構築を推進する等理論と実務を兼ね備えた東北アジア専門家と認められ、大学、企業、セミナー、国際学術大会などで関連講義講師及びパネリストとして活発な活動をしている
村上賢一[ムラカミケンイチ]
1957年生まれ。東京学芸大学卒業(物理教育)、同大学院修士(理科教育)、ソウル大大学院修士(国語学)、同学大学院博士課程(国語学)単位取得退学。江東区立第三亀戸中学校理科教論、第一外国語学校日本語講師、大田大学日語日文学科専任講師を経て、世宗大学日語日文学科専任講師(現在)。教育放送「TV日本語会話」レギュラー出演、月刊学習誌「SBS Power日本語」解説講義(カセットテープ収録)、サイバー語学教育「新日本語会話‐中級」解説講義(全19編)(株)タラクウォン、日本語教材、問題集等多数録音、ドラマ「パリの恋人」、映画「食客」等40編以上出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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