世界を見る目 危機を見る目

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822249724
  • NDC分類 332
  • Cコード C2033

内容説明

2013年3月、アジア開発銀行(ADB)総裁から日本銀行総裁へ異例の転身を遂げた黒田東彦氏。その8年に及ぶADB時代に、アジアの辺境から島嶼まで、あるいは世界を駆けたフィールドノート。中国、インド経済など新興国の台頭による世界経済地図の激変のなかで、日本有数のエコノミストが綴った現場報告。

目次

第1部 アジアの辺境から島嶼まで(アジアの経済発展と貧困削減に向けて;貧困、自然災害、感染症;豊穣で多様なインドという巨大な宇宙;発展経路が対照的な中国とインド ほか)
第2部 世界危機ノート(世界金融危機を考える;アジア三大新興市場国の危機対応;世界的食糧危機をどう乗り越えるか;アジアは気候変動にどう対処するか ほか)

著者等紹介

黒田東彦[クロダハルヒコ]
日本銀行総裁、前アジア開発銀行(ADB)総裁。1944年福岡県生まれ。67年東京大学法学部卒業、71年英オックスフォード大学経済学修士課程修了。67年大蔵省(現財務省)に入省。75年から78年まで国際通貨基金(IMF)に出向。国際金融局長などを経て1999年から2003年まで財務官。内閣官房参与、一橋大学大学院教授を経て、2005年2月、アジア開発銀行第8代総裁に就任。2013年3月、白川方明総裁の後任として第31代日本銀行総裁に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

17
ADB加盟国はかなり広範な地域に 及ぶことが理解される(12-13頁地図)。 第1部はアジア現代経済史の様相。 1974年設立で、途上国開発と貧困削減 に尽力(23頁)。 アマルティア・センの自由主義 のパラドックス(47頁~)。 1970年にセンは、「パレート最適的な 民主主義社会には個人の行動の自由は 存在しえない、とするもの(49頁*注)。 インドネシアは人口2億4千万人(86頁) おり、人口ボーナスがあるので、 日本のオーナスとは違う勢いのある国と 思えてきた。 2014/04/16

メタボン

8
☆☆☆☆ 論調を見る限り黒田日銀総裁はバランス感覚に優れた経済人であると思う。しばらくはこの人に日銀の舵取りを任せて安心なのではないか。タイトルから抱くイメージとは違い、アジアの経済状況について、その内側から丁寧に解説している連載論文をまとめた良書。2014/07/24

k_jizo

3
★★★↑このタイトルと帯からは普通日銀総裁のこれからの世界や危機を見る目が内容でしょ!5年前のアジア開発銀行時代の話じゃ詐欺じゃないのと思いつつ読了。 でもよく考えれば東南・中央アジアの状況の整理がわかり易い文章でまとめられていて、いい勉強になった。2014/01/26

ken7ito

3
現日銀総裁のアジア開発銀行総裁時代の論考をまとめたもの。情報を得る点でも有益でしたが、黒田氏の知性を感じさせる文章でした。本筋ではなかったが、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマークといった北欧四国はそれぞれの国是に従い、NATO・EU・Euroへの参加を選択していたことを改めて認識できた。中規模国家の戦略として興味深い。2014/01/25

MG

3
日銀総裁の著書なので読みましたが・・・内容自体はアジア開発銀行総裁時代に書かれたアジア経済の現状分析本でした。想像とは違う内容ながら素晴らしい知性と文章です。2013/12/03

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