内容説明
パリのぬくもりのプチホテル、スペイン巡礼街道のパラドール、ケニア、メキシコ、スコットランド、エジプト、バリ島、そして京都の三年坂の宿―作家・伊集院静の旅と執筆をささえた52のホテル。芳醇な旅のエッセイ集。
目次
第1部 ヨーロッパ編(フランス;スペイン ほか)
第2部 北米編(アメリカ;カナダ ほか)
第3部 アフリカ編(エジプト;モロッコ ほか)
第4部 アジア編(インドネシア;日本)
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年山口県防府市生まれ。1981年『小説現代』誌上に『皐月』を発表し、文壇にデビュー。1987年『愚か者』の作詞により、日本レコード大賞を受賞。1991年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞受賞。1992年『受け月』で第107回直木賞受賞。1994年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞受賞。2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞受賞。「2009年度版カリスマ書店員15人が厳選!最高に面白い本大賞」で『羊の目』が文芸部門第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジュール リブレ
20
旅好き、遊び好きな作家の世界紀行。ほんとにいろんなところへ行って、美酒を飲んでいる。フランス/ノルマンディーのカルヴァドスや、アフリカ・ケニア・マサイマラの『アフリカの王』に出てきたムパタ・ロッジのお話が面白かった。少しでもあやかりたいものだ。2015/07/29
ランラン
7
再読。著者が亡くなられて新たに新刊を読むことができない寂しさがある。かつて訪れたホテルの数々。著者の思い入れのある場所ばかりで共通しているのは窓からの眺め、景色がiいいところであり、仕事場にもくつろぐにもどちらも快適なところ。そして何よりそのホテルの従業員のもてなしの良さも光っている。2024/09/01
ランラン
7
ホテル1軒々を著者の思い出とともに綴ってある。ホテルは誰か有名人が宿泊したからの理由で選ぶのではなく、自分自身が静かで窓から見える景色を眺めて感じたり、そこで出会った人から親切にされたりしたことがいい思い出として印象に残ることが大事。そしてもう一度訪れてみたいと心が動いたり、思い出とともに二度と来ないかもしれないかもしれない。ただ自分の胸の奥に記憶として残るためには訪れる場所も大事であるが泊まるホテルも大事。2020/06/07
よみ
6
作家の、というから色々な文豪の逸話が載っているのかと思いきや、伊集院さんの個人的な紀行文でした。2018/10/09
みぢんこ
3
お正月の妄想旅行ように読みました。。。いいなあ、私も作家になってあちこち旅したい。大人の旅、ホテルの楽しみかた、勉強になりました。もうちょっと写真があったら良かったな。2012/01/14