内容説明
19世紀のイギリス。両親を亡くした五姉妹は、祖父から毎日のように虐待を受ける日々。なんとか逃れようと、長女プルーデンスは大叔父に助けを求めた。そして、妹たちを社交界にデビューさせるために、自分はすでにディンスタンブル公爵と婚約していると嘘をついてしまう。公爵邸でそんな彼女を待っていたのは、公爵のいとこのギデオンだった。事情を知ったギデオンは、彼女に突然キスをしてきた。それは、挨拶というにはあまりに深くて素敵なキスで…。
著者等紹介
グレイシー,アン[グレイシー,アン][Gracie,Anne]
オーストラリア生まれ。スコットランド、マレーシア、ギリシアなど、さまざまな国で幼少時代を過ごす。その後、教師となって忙しい日々を送っていたが、あるとき執筆の楽しさに目覚め、ヒストリカル・ロマンスを次々に発表。ユーモラスで官能的な作風が読者の心をつかみ、アメリカやオーストラリアで一躍人気作家となる。メルボルン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
28
両親を亡くし、引き取られた祖父から酷い虐待を受けていたプルーデンスと4人の妹。ようやく逃げ出し、大叔父の元に逃げ込んだ。妹の結婚相手を見つける為、自分は公爵と婚約していると嘘をついた為、釈明すべく公爵を訪れた。公爵と思っていた相手は従兄弟のギデオン。両親が起こした事件で愛を避け、放蕩者として暮らしてきたギデオンは一瞬で恋に落ちた。取り繕う為についたプルーデンスの嘘をギデオンのイラッとさせる話術がさらにややこしくしていく。茶目っ気たっぷりのギデオンだが、身を呈してプルーデンス守り…(続く)2020/02/16
たまきら
21
美人5人姉妹さんの長女さんのお話。両親の死後預けられた祖父の家でひどい扱いを受けてきた女性たちが逃げ出し、すったもんだの末に(ロマンスはお約束ですが)しあわせになる。会話がこれぞ・シェイクスピアのから騒ぎ。とにかくニヤリなウィットがきいていて楽しいです。放蕩っぷりが書かれていないのが残念ですが、ま、特定の相手に目が行ってしまったら、はい、おしまい!は津々浦々共通ですね。Mサイズの公爵さんとのかみ合わない会話に吹き出してしまいました。あ~面白かった!読み友さんたちありがとう!2015/10/21
rokoroko
9
昨年、知人(結構遠い)の子供が赤の他人からの虐待で命を失った。それからというもの虐待シーンがあると胸がどきどきして読めなくなる。この話途中で声に出して笑うほど面白いのにヒロインの祖父の虐待シーンで読めなくなった。ジェーン・エアも村山由佳もそうだった。楽しい本なのに自分が変わってしまった。哀しい2020/02/26
すっちゃん
7
⭐️⭐️⭐️ ヒロイン曰く、意地悪でひょうきんでふざけた男のヒーローが、とても良かった。オッターベリーの名前を、皆がわざと間違えるのがツボ。2017/07/09
キッチンタイマー
5
男性のいう「美人」ってあくまでも主観なのだよねえと常々思ってたので、あるある的なあばたもえくぼ現象、とはいえここまで徹底的に自分の感性に自信のある男性は心地いい。2012/05/29