内容説明
柳生十兵衛、山本勘助、伊達政宗と通じる隻眼の系譜。そこに共通している暗黒の真実とは何か?時の権力者に抗い、楯突いた異形の人々の地獄の叫びを一身に背負った、柳生十兵衛三厳の人生の真実に迫る。
目次
第1章 柳生家の挫折まで(柳生の里の土地柄;柳生と兵法 ほか)
第2章 野心は相続される(悲嘆に暮れて過ごした石舟斎;家康と柳生家との邂逅 ほか)
第3章 柳生十兵衛三厳の抱える苦衷(十兵衛をめぐる三つの謎;十兵衛の人生 ほか)
第4章 隻眼たちの活躍(柳生宗矩のストレス;十兵衛はなぜ隻眼になったのか ほか)
第5章 山本勘助と柳生十兵衛(安定飛行を始めた江戸幕府;講談ができた背景 ほか)
第6章 なぜ、隻眼だったのか(タタラ炉の天目一箇神;まつろわぬ民の流れを汲む柳生家)
著者等紹介
赤司典弘[アカシノリヒロ]
1975年、岡山県倉敷市生まれ。早稲田大学商学部卒。卒業後新聞社勤務を経てフリーに。大学時代よりミシェル・フーコーを学び、フーコー的歴史観・心理観から日本の歴史を見る。現在は、歴史・文学の分野を中心に幅広く著作活動を展開。斬新な視点と歴史解釈で注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫
1
柳生十兵衛謎解き本。前半は史実の柳生一族の紹介と考証で、後半は謎解きというほどのことはやっていない通俗解釈。隻眼のキャラクターには反体制のヒーローのイメージが投影されているという、まあ平たくいえばそんな程度。伝奇小説のネタ本程度の感覚であります。内容の信憑性よりも誤字脱字が多くて、著者&出版社はちゃんと仕事をしてください。 十五位但馬守に叙爵!(正:従五位) キリシタンの放棄!(正:蜂起) 大名の跡取り波の待遇!(正:跡取り並み) 無視を捕る!(正:虫) 人気は集中したはずである!(正:はず) 星2つ。2018/06/26