出版社内容情報
人間の記録 第30巻 杉野芳子「炎のごとく」
四六版 本体1,800円
ISBN 4-8205-4271-0
杉野芳子(1892~1978)千葉県出身
ドレメの創立者。二十三歳で渡米、洋裁を学ぶ。帰国後「ドレス
メーカー女学院」をはじめ、洋裁を日本に広めた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
33
日本の洋裁界のパイオニア杉野芳子の自伝(昭和51年の復刻版)。明治25年に房総の片田舎で生まれた女の子が、大正時代に単身NYに渡り洋裁を身につけ、スタンフォード大建築学部卒の日本人男性と結婚、帰国後の昭和元年、自宅で洋裁教室を開く。徐々に生徒を増やし洋裁の普及に努めるも対米戦争により校舎は焼失。焼け跡から再起、戦後は洋装を学びたい女性たちの洋裁ブームを牽引。明治女の立志伝、面白いわ! 朝ドラさん、いいモデルいますよ! 昭和13年に建てた(夫が設計)ご自宅が杉野記念館として公開されてるらしい。いずれ行こ。2021/04/29
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
2
生活苦のため家族の服や背広やウエディングドレスまでも縫った私の母は「ドレスメーキング」で独学したのだった。22歳で単身アメリカに渡り、洋服を持っていないと恥ずかしいから必要に迫られて洋裁を学んだ著者は、戦後ドレメの女王として日本中に影響力を発揮した。意志を貫いた明治の女と、そんな彼女に亭主関白として君臨した明治男の物語。2017/10/10
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