出版社内容情報
「自叙伝として見て欲しい」(序『わが生ひたち』)。北原白秋の第二詩集『思ひ出』の初刊は明治44年6月、東雲堂書店より刊行。郷里柳川の風物や幼少時の生活を華麗な散文でつづった長文の序〈わが生ひたち〉と,〈序詩〉のほか190編の詩を収めています。その清新な詩から、美しい郷土柳川の風物を背景に、感性 豊かな、秘密多き白秋の幼少時代が蘇ります。
内容説明
清新な詩で蘇る幼少の記憶。初刊のデザインの香りをつたえる新しい愛蔵版詩集シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
秋良
17
北原白秋の初期の詩集。表紙や挿絵も本人の自筆。まあ……上手ではありませんね(笑)後に童謡などを作詞した彼だからか、この頃からリズムが良い。内容は若くて尖ってる感じで、同じ抒情小曲集でも室生犀星の作品とはずいぶん違う印象だった。2024/08/13
柏もち
8
なんかガム踏んじゃったって感じだ。独特のリズムや言葉の置き方はもう形成されてしまっているけど、青年期にありがちな刺々しさと悲哀が押し出されているせいで、「白秋詩抄」を読んだときのように言葉の海に浸っているような気分になれなかった。これが抒情詩だからかもしれないけど。この詩集は好みじゃないなあ。2016/04/28




