感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
39
初読ゆえ、1頁目から順に読んだため、一貫した整合性が取れず理解に苦しんだ。歴史的にはイエスの磔刑があってその後の流れがあるので、四福音書、使徒言行録、信徒への手紙、そして黙示録とつづく聖書にある並びは、ある意味で合理的である。だがその並びは、各書の成立年代順ではないゆえ、キリスト教の成立過程や教義変遷の流れがかえって見えなくなったのだ。私はクリスチャンではなく、自称仏教徒だが、よいと思えることは沢山あったし、こんな内容があるだろうと思っていた先入観を取り払えたことには大きな価値があった。2019/09/22
イプシロン
28
(再読)初読時とはうってかわって、今回は成立年代順に読んだので、教義がどのようにして出来上がっていったかがよく理解できた。その点で言うなら、キリスト教というのはパウロ教といっても過言ではないと思えた。まずパウロの文書があり、次に四福音書が書かれたという事実からしても、四福音書がパウロの思想の影響を受けていないとは到底言いえないからだ。そしてまた、新約は(コイネー)ギリシャ語で書かれ、かつまた当時パウロたちが読んでいた旧約はユダヤ人長老たちによるギリシャ語訳の「七十人訳聖書」であったことを考えると、 2022/05/24
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
2
新共同訳で1月より通読開始。私は新約→旧・新約と読むことにしていて、今回は最初の新約通読。久方ぶりにパウロ書簡を読んで感じたことは、手紙だからと言ってですます調にしたからか、文章にいのちが感じられず、口語訳と違って全体的に心にも頭にも響いてこない。口語訳も相当評判が悪かったらしいが、これはもっとひどい。なので、今度の新約通読は別の訳にしようかとも思っている。聖書は大体30年で改訳らしいので、そのパターンだと後10年前後で改訳されるはず。旧約はまだしも新約に関してはもう少しましな翻訳を期待したい。2012/05/04
経緯
0
マルコ福音書を中心に読んだ。イエスという歴史上の人物を知る、という見方から読んでみると、彼の周りの様々な人たちの思惑・立場・我欲の絡み合った人間的ドラマという感じがした。イエスの「はっきり言っておく」という口癖が妙に気に入った。メモ:「ヌミノーゼ感情」2017/06/24
ごみくず
0
通読1★3.2000年くらいに読んだんではなかったか。大学入ってから読んだが、持っている本自体は中学の時に牧師の息子にタダでゆずってもらったものなのでこの本より古いものだけど。新共同訳だ。正確な情報は在庫調べる必要ある。内容は〇〇伝ごとに記述があるなしがあり、バックボーンや歴史的背景といった基礎知識がないまま読んだので内容を理解した、というだけだった。ヨハネ伝は他の伝よりブラッシュアップされてた印象。説教ぽいこと書いてあったので。マタイ伝は歴史書ぽかった印象。2000/04/04
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